(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)


第116話 運命の出会い


涼子はだだっぴろい応接室に通された。
その応接室には、大きなソファのセットと、
たくさんのトロフィーが飾ってあった。

その大きなソファには、先客とあの青年がゆったりと座っていた。

青年は、涼子を見つけると、バツの悪そうな
顔をした。

母親は、先客と涼子を引き合わせた後、
お茶を出すために、席をはずした。

「あの・・・、お母様からカウンセラーの
先生と伺ってますが・・・。」

涼子は、得体の知れない先客を前に、
とりあえず探りを入れた。

「はい。仕事が楽しくなるコンサルタント
をしています。浅井と申します。」

「仕事が楽しくなるコンサルタントですか・・・」

涼子はあやしく思ったが、何とかそれを興味に
転換しようと自分の気持ちを切り替えた。

「はい。あやしいと思われたでしょうね?
ところで、あなたは・・・?」


「はい。私は若年者対象の職業紹介施設でキャリア
カウンセラーをしています斉藤と申します。
今日は、武くんとお話をしに来ました。」

続く・・・・・・

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第115話 先客


仕事が終わると、涼子は一目散にあの青年の
自宅へと向かった。

青年の家は、都心の高級住宅街の入り口にあった。

一目見ただけで、お金持ちとわかる家。
駐車場にはベンツが2台とめてあった。

涼子は、インターホンを押して、家人が出て
くるのを待った。

「ハイ。」

以前、お詫びの電話をくれたお母さんの声だ。

「夜分恐れ入ります。キャリアコンサルタントの斉藤と
申します。」

「あっわざわざすみません。ちょっと今・・・。」

「あ、すみません。お忙しかったですか?」

「いえ、たまたま先生がいらしてるんです。」

「先生? 学生時代の?」

母親は、インターホンの向こうでなにやら話をしている
みたいで、涼子の問いかけが聞こえなかったようだった。

「お母さん、あがって頂いたらどうです?」

インターホンの向こう側でかすかに男性の声がそう言った。

「先生が一緒にお話をしたいそうなので、先生をご紹介
させて頂いてもよろしいでしょうか?」

母親の思いがけない提案に、涼子は混乱して、
「はあ。」
というのがやっとだった。


続く・・・・・・