(このブログでは、仕事や人間関係に役立つ情報

小説形式でお届けしております。

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第33話 空気の読めない人


浅井:「ここからは、このメーターをどのように

コミュニケーションに活かしていけばいいかを

見ていきましょう。


さて、みなさん。ちょっと、思い出して欲しいん

ですが・・・。

話すことに一生懸命になりすぎるあまり、相手が

退屈してるのに気がつかなくて延々しゃべっている人

見たことがある人?」



ほとんど全員が手を上げた。



浅井:「逆のパターンはありますか?

みなさん自身が、話すことに一生懸命になりすぎて、

気がついたら相手があきれてたこと・・・」



こちらもほとんど全員が手を上げた。



浅井:「正直に手をあげて頂いてどうもありがとう

ございます(笑)。」



受講生も笑った。



浅井:「さらに、みんなが集まって話しをしている

ときに、とんだ場違いなことを言ったり、やらかしたり

する人は見たことある人? つまり、“KY”の人ですね。」



当然全員手を上げた。


浅井:「これらの場合、いずれもメーターが、

限りなく主観側にふれているわけですね。

で、メーターをどのように使うかというと、

とってもカンタンで、メーターを意識する

だけでいいんです。」




続く・・・・・・

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第32話  メーター



浅井:「実に興味深いと思いませんか?みなさん。


先ほど、聞き手であるBさんは、“みんなで協力”という

話のときに感情移入して話に入りこんだって言って

ましたよね?


しかし、面白いことに、話し手であるAさんと観察者で

あるCさんは、お二人ともそれに気づいていた

Bさん本人も気づいていないのに・・・。



浅井は、受講生に背を向けると、ホワイトボードに線を

引いた。




客観               主観

 │―――――――――――│




浅井:「さて、ホワイトボードを見てください。

今の3人のそれぞれの状態を図で見て

みましょう。


この図は、主観と客観のメーターをあらわ

しています。


すっかりAさんの話に夢中になったとき、

Bさんは、このメーターで見ると、限りなく右、

つまり、主観側にメーターのメモリが触れていた

イメージです。こんな感じですね。」


浅井は、図に矢印を書き加えた。



客観               主観

 │―――――――――――│
                  ↑
                 Bさん



浅井:「一方、Cさんの状態は、図のどこに

矢印が来ると思いますか?」


一番前の受講生があてられ、「一番左」と答えた。



客観               主観

 │―――――――――――│
  ↑
 Cさん




浅井:「Cさん、異論があるなら言ってくださいね。」


松本は、軽くうなづいた。



浅井:「そして、Aさんはこのあたりかな・・・」



客観               主観

 │―――――――――――│
          ↑
         Aさん



浅井:「Aさん、いかかですか?」


桜:「結構自分も盛り上がっていたので、Bさん

と同じ“主観より”だと思うんですが・・・」


浅井:「なるほど。でも、先ほどのAさんのコメントから

すると、Aさんは、話が盛り上がる一方で、聞き手で

あるBさんのことを、きちんと冷静に見てましたよね?

だから、自分が話しながらも、Bさんが共感してくれてる

ポイントがわかったんじゃないですか?」


桜:「あ、確かに、そうです。私、美容師をやってるんですが、

お客様と盛り上がりつつも、お客様のことを気にかけて

あげる必要があるので、意識しなくても冷静に見ている

部分があるのかもしれませんね。」


浅井:「なるほど。ということは、やはりメーターの

真ん中くらいでよろしいですか?」


桜:「はい。」


浅井:「これが、先ほどの3人の主観・客観のメーター

です。このように、メーターをイメージすることで、

今自分がどの状態にあるのかがわかります

すると、主観と客観のコントロールができるようになるんです。」



続く・・・・・・

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第31話  観察者



浅井:「はい、終了。さて、今、AさんがBさんに

"一番楽しかったこと”について話して頂きました。

そして、AさんがBさんにそれを伝える様子を

Cさんに観察して頂きました。


では、それぞれAさんBさんCさんに意見や感想を

言ってもらいましょう。

それでは、まず真ん中のグループのBさん、

Aさんの話はどうでしたか?」


志保子:「高校のときの文化祭の話だったんですが、

とっても楽しい様子が伝わってきてあっという間の

5分間でした。」


浅井:「なるほど。では、Aさんは文化祭のどの

ような点が一番楽しかったと言ってましたか?」


志保子:「えっと、みんなで協力して盛り上がった

ことが一番楽しかったのだと思います。」


浅井:「ありがとうございました。では、同じグループの

Cさんにお聞きします。今のBさんの意見はいかがですか?」


松本:「Aさんは、クラスみんなでがんばって

賞をとれたことが一番楽しかったようでした。」


浅井:「なるほど。Bさんとは若干ニュアンスが

違いますね・・・。なぜそう思ったんですか?」


松本:「2人のやりとりを横から客観的に見ていて

Aさんは、賞をとったところが一番盛り上がった

ところ、つまり、話のピークだったように感じました。

一方、Bさんは、みんなで協力しあったり、

Aさんのミスをみんながカバーしてくれた

ところに共感しているようでした。」


浅井:「Aさん今の意見はいかがですか?」


桜:「Aさんの言うとおり、話をしていて、

劇的に賞をとれたところが一番力が入りました

それと、言われてみると、確かにBさんは、みんなで

協力とかカバーとか言うところにとくに共感してくれ

てるようだったことも、話しててもわかりました。」


浅井:「Bさんいかがですか?」


志保子:「お二人のおっしゃるとおりです。

そういう話には弱いんです。」


浅井:「つまり、Bさんは、そういうところにもっとも

感情移入するのかもしれないですね。」


浅井は、教室全員を見渡し、今起きている状況

を説明した。


浅井:「実に興味深いと思いませんか?みなさん。」



続く・・・・・・