(このブログでは、仕事や人間関係に役立つ情報

小説形式でお届けしております。

はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)



第32話  メーター



浅井:「実に興味深いと思いませんか?みなさん。


先ほど、聞き手であるBさんは、“みんなで協力”という

話のときに感情移入して話に入りこんだって言って

ましたよね?


しかし、面白いことに、話し手であるAさんと観察者で

あるCさんは、お二人ともそれに気づいていた

Bさん本人も気づいていないのに・・・。



浅井は、受講生に背を向けると、ホワイトボードに線を

引いた。




客観               主観

 │―――――――――――│




浅井:「さて、ホワイトボードを見てください。

今の3人のそれぞれの状態を図で見て

みましょう。


この図は、主観と客観のメーターをあらわ

しています。


すっかりAさんの話に夢中になったとき、

Bさんは、このメーターで見ると、限りなく右、

つまり、主観側にメーターのメモリが触れていた

イメージです。こんな感じですね。」


浅井は、図に矢印を書き加えた。



客観               主観

 │―――――――――――│
                  ↑
                 Bさん



浅井:「一方、Cさんの状態は、図のどこに

矢印が来ると思いますか?」


一番前の受講生があてられ、「一番左」と答えた。



客観               主観

 │―――――――――――│
  ↑
 Cさん




浅井:「Cさん、異論があるなら言ってくださいね。」


松本は、軽くうなづいた。



浅井:「そして、Aさんはこのあたりかな・・・」



客観               主観

 │―――――――――――│
          ↑
         Aさん



浅井:「Aさん、いかかですか?」


桜:「結構自分も盛り上がっていたので、Bさん

と同じ“主観より”だと思うんですが・・・」


浅井:「なるほど。でも、先ほどのAさんのコメントから

すると、Aさんは、話が盛り上がる一方で、聞き手で

あるBさんのことを、きちんと冷静に見てましたよね?

だから、自分が話しながらも、Bさんが共感してくれてる

ポイントがわかったんじゃないですか?」


桜:「あ、確かに、そうです。私、美容師をやってるんですが、

お客様と盛り上がりつつも、お客様のことを気にかけて

あげる必要があるので、意識しなくても冷静に見ている

部分があるのかもしれませんね。」


浅井:「なるほど。ということは、やはりメーターの

真ん中くらいでよろしいですか?」


桜:「はい。」


浅井:「これが、先ほどの3人の主観・客観のメーター

です。このように、メーターをイメージすることで、

今自分がどの状態にあるのかがわかります

すると、主観と客観のコントロールができるようになるんです。」



続く・・・・・・