長年お世話になっている、不動産屋さんの地味なおばちゃんスタッフ。
今回で3回目のお世話になった。
顔を合わせると、もう親戚みたいな安心感だ。
家の前のちょっとした縁石を見ると思い出すことがある。
今の家を見に連れて行ってもらった日。
おばちゃんの運転する軽自動車に乗り込んで、いざ出発!
物件に到着し、家の前の駐車場に入ろうとしたとき、
ちょっとした段差に、車が「ガクン」と乗り上げた。
その瞬間、助手席の私の方を見て、おばちゃんがぽつり。
「これ、どうしたらいいの?」
思わず笑ってしまった。
いやいや、私、運転してないんですけど…。
とはいえ、このまま無理に進むと車体を擦ってしまいそう。
「一回バックして、ちょっと右に切りましょう」と伝えると、
おばちゃん、「はいよ〜」と素直に操作して、見事クリア。
(うん、なんだか一緒にゲームをクリアした気分だ。)
内見を終え、また車に乗り込んで帰る途中。
国道に出るために、信号のない道で右折しようとした時のこと。
すこーし前に出すぎて、道の真ん中でプチ立ち往生。
右から車、左からも車、そろそろっと迫ってきた。
おばちゃん、また私の方を向いて、
「これ、どうしよう?」
……デジャヴかと思った。
でも、その無邪気な顔を見たら、なんだか怒る気も失せてしまう。
後ろを振り返ると、まだ後続車は来ていない。
「ゆっくりバックして、さっきの道に戻りましょう」と教えると、
「そっか、そっか」とニコニコしながら慎重に操作してくれた。
ちょっとしたドキドキと、たくさんの笑いに包まれたドライブは無事終了。
車の運転は、まぁ……いろいろあるけど、
このおばちゃんと一緒だと、なんでも「楽しい思い出」になるから不思議だ。