小さい時の今頃の時期。
うちの側は坂道に面して一軒家が続いていました。
その内の2軒先の家の玄関のところに呼び鈴があり、その呼び鈴が理由は分かりませんが表面が壊れていて押すボタンはなく、端子がむき出しになっていました。
学校の行き帰りに、なぜかそれが気になっていました。
ある雨の日、午後に雨もあがり、傘を閉じて家に帰る途中でその呼び鈴に目がうつりました。
押すボタンもないので、傘の先でそのボタンがあったであろう部分を押したのです。
壊れている=ならない。と思っていたのですが、傘の先が端子の間に入って通電してしまったのです。
家の方でブー♪という音が聞こえました。
私は慌てて逃げるように家に入りました。
ピンポンダッシュでないブーダッシュです。。
数日後、母がこんな話をしていました。
「近所の家の呼び鈴が、壊れているのに突然なったんだって。やだね。。」
姉たちが騒いで聞いていました。
「おばあちゃんの月命日なんで訪問したのかなって言ってた」
「そんな~」と姉たちはまた騒いでいました。
『そんなんじゃないよ。』
と何も言えない少年の私がいました。
今だったら、「それおれっ」ていってるのにな。。