変わり果てた町の光景 ~超近未来blog~ | humanskill-blogのブログ@

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静かに忍び寄る影

この街に引っ越してきてかれこれ15年になる。

いい意味で地方の簡素な感じの住宅地。

そんなかつては静かだった町が、徐々にと変わって行っている。。

ごみ収集所の異変

朝、町のごみ収集所には異様な光景があった。強引なビニール袋からは食べ残しや空き缶が転がり出し、恐怖が町の風に漂って漂っている。片付けようとはしない。

「ルールを守らない奴が増えたな……」

通りすがりの住民がため呼吸りにつぶやくが、誰も見向きもしない。 ルールが意味を成さなくした場所では、誰もが関わり合いを避け、汚染は日常の一部とな

夜の騒音と乱れた電車内

夜が更けると、静寂を引くような喧嘩が路上に聞こえる。 スマートフォンを片手に、耳をつんざくような大声で話しながら歩く男たち。か言おうものなら、睨素敵か、喧嘩になる。

 

静かに帰ろうとする乗客の間で、数人の男たちが笑い声を上げ、スマートフォンに向かって話し続ける。気にする素振りもなく、通話を続けるその態度には、「ここは俺の場所だ」ってわんばかりの傲慢さが漂っていた。

ある年配の男性が勇気を出して言う。

「すみません、少し静かにしてもらえますか?」

だが、その言葉に対する反応は、

「は?なんで俺が?自由だろ?」

車両の中の空気が張り詰める。 誰も船を出さない。 年配の男性は、押し黙ったまま座席につく。

変わり果てたコンビニ前

かつてヤンキーたちがたむろしていたコンビニの前も、今では別の顔を見せている。

深夜、買い物をした女性が店を出る。 しかし、その目は、すぐ近くの集団を警戒し、足早に通り過ぎていく。 無言の恐怖。 誰もが関わりを持ちたくないと願う空気が、そこに漂っていた。

「ここは、もう昔の町じゃないな……」

誰かが、そうつぶやいた。

 

悲しい町の声

「ここは、もう昔の町じゃないな……」

誰かが、そうつぶやいた。 しかし、その声もまた、争い騒ぎにかき消されていく。

ついでに、言葉は続いた。

「昔は、夜道を歩いていても怖くなかった。電車の中も静かだった。コンビニの前にいるのは、近所の高校生くらいで、たむろしていても、まだ可愛げがあった。だけど」今は……」

言葉に出会う、ため息に変わる。

遠くから、笑い声が響く。異国の言葉が飛び交い、タバコの煙が夜風に落ち着いている。見慣れない顔が町の一瞬に増えた。だが、それ自体が問題はない

 

しかし、ルールを守らず、居座り、好き勝手に振る舞っていること。そして、それを誰も止められなかったことだ。

「いつから、俺達こんなに無力になったんだろうな……」


夜の静寂は、もうそこにはなかった。

この町が、「静かであるべき場所」ではなくなったのかもしれない。

「もう、ここは俺の知ってる町じゃない……」

その言葉には、怒りも、悲しみも、諦めてもいた。


そして、夜は更けてゆく。

 

関係youtube

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