4月11日の未明、出勤の支度をしていたところ、みぞおち辺りに激痛か走り、動けなくなってしまった。幸い家から歩ける距離に総合病院があるので、これから緊急外来で診てもらえないか電話したところ、運良くOKが出たので、身支度をして何とか自力で歩いて病院へ。当直の医師がすぐに検査をしてくれて、ひとまずベッドで休む。少し時間が経って当直の先生から概況を告げられる。

「痛みの原因としては胆管石が考えられますが、もしかしたら癌の可能性もあるので、このまま入院して検査しましょう」

 

 

 

 、、え?、いま「がん」って言いました?

 

 

「癌、、ですか?」

「そうです。癌の可能性有りです

 

は?

いやいやまさかまさか。

なにせ私は自他ともに認める健康オタクである。

毎朝青汁をプラスしたプロテインシェイクで目覚め、食事は基本1日1.5食。通勤はひと駅分を徒歩にして筋トレもしている。ファストフードやラーメンなどは滅多に口にせず、妻のおかげで野菜と魚と良質オイルを中心とした食生活をキープし、メタボとは無縁の体型で髪も黒々フサフサ。これはアスペルガーあるあるかもしれないが10歳以上は常に若く見られ、仕事しながらアマチュアドラマーとしては少々自慢できる位の活動もしている。

そんなアテクシが癌ですと?

 

それに、癌ってあっさり患者に告げるものなの?

癌って、余命が宣告されて最後死ぬやつだよね。どういうこと?

 

少々混乱しながらも、とりあえず入院が決まったので、会社には腹痛で休む旨連絡した。電話の上司の口調は明らかに「痛いくらいでサボりやがって」という反応。いやいや本当に動けないほど痛いんだから仕方ないだろう。もう流石に自分を責めなくても良いよね、、そんなことを考えながら、院内の受け入れ準備ができるのを、見知らぬ天井を見ながら待つことにする。(つづく)