基本コンセプトの紹介1 | 千葉大学2008デザイン工学総合プロジェクト

基本コンセプトの紹介1

今回はこのプロジェクトのコンセプトについての紹介です。

今年度のデザイン工学総合プロジェクトの基本コンセプトは以下のものです。



【ヒューマノミックデザイン 】
~人間本意のモノ・空間・情報をデザインする~

このプロジェクトでは、私達の生活環境をより豊かにし、真の意味で人間性の復活が図れるような、人間の生理的、心理的、文化的特性に適合したデザインの提案を行っていきます。



この基本コンセプトを元にプロジェクトメンバーでブレストを行ない、どのようなシーンが想定されるかをアイディア出しを行ないました。アイディアは基本自由で、場所や行動など、個人が気になるものをあげていきました。

その中から、基本コンセプトにある「モノ・空間・情報をトータルにデザインすることができるもの」という観点からシーンを絞りこんでいきました。

ここで言う「モノ・空間・情報をトータルにデザインする」とは、例を挙げると、駅の改札周りをイメージしてみてもらえるとわかりやすいと思います。ここでは券売機や改札などのプロダクト、つまり「モノ」があり、路線図や券売機の画面からは電車の運賃等に関する「情報」が発信されています。そしてそれらを包括するその場としての「空間」があります。これらはそれぞれが個別にデザインされるべきではなく、お互いが関係しあってより良いものになっていくものです。このように、ただの「個」の寄せ集めではなく、モノ・情報・空間がお互いが繋がり合ったトータルなデザインを目指します。


ディスカッションの結果、「地域医療センター」、「大学都市計画」、「災害時の避難所」、「高速道路」、「集合住宅」の5つの案に絞られました。


ここから最終案に決まるまでに様々な議論が繰り広げられました。


ここで、基本コンセプトのヒューマノミックデザインとは何か?というところに立ち返り考えなおしました。
その結果、「人間本位」の、人間の本当に必要としているモノ、コトを突き詰めていくデザインであるという結論に至りました。

上の5案のうち、「災害時の避難所」が最も適切だろうとなりました。災害時の避難所生活においては、それまでは当り前のように出来たことができなくなります。今まで当然のように使っていた水や電気は使えなくなったり、食料も手に入りにくくなります。ここでは人間性の無視された生活を強いられてしまうのです。


「人間本位」の、人間の本当に必要としているモノ、コトを突き詰めていくデザイン。これは「災害における避難所」において、それは1番求められているのではないか?




しかし、この当時、プロジェクトメンバーの災害に対する知識は浅く、また大災害を経験した者もいませんでした。なので、まずは「避難所」に絞り込むのではなく、「災害」という一回り大きなくくりで調査やアイディア出しを行なうことにしました。最初は避難所に限定せず、「災害」というキーワードの周辺事象にも調査を行ない、新たな可能性も探っていこうとなりました。


こうして、プロジェクトのテーマは、

【Humanomic Design for Emergency】
~災害におけるトータルデザイン~


となりました。