こんばんは
『ろ』
狼狽する。
意味はご存知の通り
うろたえる
由来は
諸説あるらしいのですが、
本日はこちらを。
狼(ろう)と狽(ばい)という架空の生き物がいて、
狼は、前足が長く後ろ足が短い。
狽は、逆に前足が短く後ろ足が長い。
前足が短く後ろ足の長い狽は、
前足が長く後ろ足の短い狼の背中に乗って
絶妙なバランスをとって歩くのだが、
うっかりして2匹がバラバラになってしまい
ワッ
動かれへ〜ん
って驚き
慌てふためいた
って中国の故事に基づくらしい
狼くんも、
狽くんも、
ずっと離れないで歩いていたら
慌てふためくこともなかったろうにね
人もまあ同じようなもので、
オンブに抱っこで
絶妙なバランスを取っていても、
片方が、
バランスを崩すなり、
離れるなりしたら、
途端に2人は2人共にバランスを崩す。
で、
その状態が長く続くことはないことを
人は多分、本能的に知っているから、
ベッタリ
ビットシ
ニュロロロロ〜
って、
いつも互いに離れないようにする。
互いの場合もあるし、
片方の想いの強い ニュロロロロ〜
ってのもあるし(こ、こ、こ、こわ
)
やっぱ程度問題があるね。
ひと昔前の終身雇用。
会社に守られるって時代から、
自律を促される時代へ。
親離れ子離れ。
8050問題で現象面が
如実に浮き上がってきている時代。
益々、
自主性や、
益々、
自律的にや、
益々、
意思決定やら、
自衛やら、
が加速する時代。
狼狽することが
あちらでもこちらでも
珍しくもなく日常的に見られる
時代となっている。
そんな時代からこそ余計にね。
狼くんと狽くんは、
バランスの取り方をもっと再考しないと
互いに将来を生きていくのには
難しいだろうし、
選択肢として、
背中に乗っかってバランスを
取るってことだけではなく、
併走しながら歩くことを学び、
たまに互いに背中に乗って楽をし合う
ってことも必要だろうし、
何よりも、
バラバラになっても狼狽しないで
動ける自分を創らないといけない
ということが必要でもあるだろうし、
でも、
確実に言えるのは、
2人共、動けなくなるようになる
可能性の高い 狼と狽 の関係性は、
互いにとって、
悲しい
ってこと。
一人の悲しみなら何とか人は耐えられるが、
自分のせいで誰かを悲しませることに
人は、どうしても耐えきれない。
悲しみの前にさ。
自力で少しずつ
歩く努力をしなきゃね
逆に言えば、
歩く気づきを与えなけゃいけないし
歩いていける自信を
持たさなけゃいけないし
歩き方、なんてのも教えなきゃならない
それは、
冷たさではなく、
自分にも自分以外の他者にとっても、
温かいことだから
あんまり詳しくはないけれど
ライオンキングの
「今のお前は、本当のお前ではない。
生きるべき世界で役目を果たせ」
だね。
素敵な夜をお過ごしください。
つむらけんじ

