研修講師という職業は、ある意味人さまの前で話をしてお金をいただいています。
その意味では、講談師や漫才師のようにプロのはなし家といえるのかと最近ふと考えることがありました。
デフレの時代は、床屋さんに行くのにも極力節約していました。
1000円カットのお店が近隣に数店舗あり、気分で通っていました。
昨年から、身だしなみに少し注意する目的もありサービスの良い少し高めの床屋さんに通っています。
毎回行くたびに人間模様を垣間見ることがあります。
私以外のお客様は、来店時から退店するまで髭を剃っている時以外はほぼしゃべりまくっています。
理容師の方々も、相槌をうったり質問したりそれぞれのお客様に合わせています。
私は初回の時から、話しかけられないように目をつぶっています。
理容師の方も気を使ってくれ必要最低限のこと以外は話しかけてきません。
先日も予約を入れてその床屋さんに行きました。
オフィス街にある床屋さんなので、サラリーマンがほとんどです。
アメリカに出張してきた話の人
インフルエンザに罹患して大変だった人
子供さんの自慢話に終始していた人
など様々でした。
理容師の方々も大変だなと思いました。
ふと、なんで私はしゃべらないようにしているのか考えてみました。
するとある結論が見えてきました。
弊社の場合、この時期は既に繁忙期のため、ほぼ毎日どこかの会社様で研修を担当しています。
朝から夕方までしゃべり続けています。
たいていの場合、研修一日あたりいくらと計算してお客様にご請求させていただきます。
それを時間単価に割り戻してみました。
床屋さんにいる時間はおよそ一時間です。
他のお客様のように一時間無料でしゃべるような気力は私にはないことが分かりました。
また、お金をいただかないのにしゃべること自体あり得ないことだとも感じました。
何だか複雑な気持ちになりました。
そういえば、私の周りにいる研修講師の方々は寡黙な方が多いことに気が付きました。
研修中は皆さん別人です。
マシンガントークの講師もいます。
バルカン砲トークの講師もいます。
研修後にお疲れ様会を行っても、他の集団より間違いなく静かです。
これも講師病なのかと思いました。
