研修講師といえども人間なので、当然ですが表と裏があります。

 

研修を担当していると、受講者の方々から時々「塚本さんはご自宅でも同じなんですか」と質問を受けたことがありました。

 

特に、行動訓練を担当している時はかなりの頻度で聞かれました。

 

行動訓練とは研修室で講義を受けるだけの研修ではなく、屋外で体操を行ったりチーム単位で行動が伴うテストを行ったりします。

 

そのため、担当する講師も妥協なく受講者の方々には接していきます。

 

細かな事を言うと、3人のチームでテストを受ける時にチーム名を呼ばれた後の「ハイ」の返事が揃っていなければ「失格」と評価します。

 

講師の前に横一列で並んで審査を受けますが、3人のつま先のラインが一直線になっていなければ「失格」と宣告します。

 

ある意味、重箱の隅をつつく気持ちで一切の妥協なく評価します。

 

そのため、合格した時の喜びは経験した人しか分からないと思います。

 

「合格」と評価されると、チームワークを体感する瞬間でもあります。

 

それがゆえに評価する側は心を鬼にして「失格」「不合格」と宣告します。

 

そんな、講師の姿勢や態度を見ている受講者の方々は聖人君子でも見るような感じになっているのかもしれません。

 

そのため、休憩中の雑談の中で冗談話をよくするのですが

 

「研修中とは別人のようです」

 

「そんなことまで知っているんですね」

 

などと驚かれることがあります。

 

意地悪な質問もします。

 

「わたしにも表の顔と裏の顔があると思う人?」

 

と聞いてみます。

 

リップサービスがほとんどだと思いますが、表も裏もないと思う旨の返答があります。

 

「人間ですから表と裏はありますよ、ただし、その差を縮める努力はしています」

 

と答えています。

 

だからこそ、普段の何気ない言動にも注意しています。

 

どこでどのような形で本当の姿が表れてしまうか分かりません。

 

人が見ていようが、見ていまいが横断歩道の信号が赤なら止まって待ちます。

 

人の前を横切る時は、頭を下げます。

 

出来ることから始めています。

 

一事が万事と研修の中で伝えています。

 

当然わたしも実践しています。

 

人間力・人間性はそう簡単には磨けません。

 

だから、歯を磨いています。

 

爪を磨いています。

 

机上の整理整頓を常に行っています。

 

毎日が修行なのかもしれません。