指導力強化がどこの企業様でも喫緊の課題として挙げられています。

 

若年層の早期戦力化を図るためにも、上司や先輩によるOJTは必要不可欠です。

 

弊社も各企業様のご要望に応えして様々なスタイルの指導力強化に向けた研修プログラムを用意しました。

 

その中の一つに部下、後輩のことをどの程度知ってるのか確認する項目があります。

 

現在研修を担当している企業様では、この研修項目の時間が一番盛り上がる時間です。

 

初めに、現在指導している部下や後輩の使命を漢字でフルネーム書いてもらいます。

 

感覚ですが、60%くらいの方は書けていますが残りは残念ながら書けていません。

 

ここから研修の本題に入っていきます。

 

普段、下の名前や苗字で読んでいるもののフルネームで書くとなると書けない。

 

これは何を意味しているのか、きちんと書くことが出来た人も書けなかったひとも真剣に議論します。

 

次にアンケート形式で、出身地を市町村まで書いたり、将来の目標を知っているか問いかけたり十数項目の質問が用意されています。

 

100人いたら、全ての質問にパーフェクトに答えられる人は4人~5人くらいが今までの状況です。

 

今の上司や先輩は部下や後輩のことを知らなすぎです。

 

そのため、知らなかったがために言ってはいけない一言を部下や後輩に行ってしまうことがあります。

 

これは、実際にある企業様で起きたことです。

 

結構人間関係が良好で普段から冗談を言い合う課長と部下A君がいました。

 

ある時、仕事をミスをした部下A君に課長が普段の軽いノリで「何やっているんだよ、しっかりしろよ。お前の親父の顔を見てみたいもんだな」と言いました。

 

普段は冗談で済む程度の会話と課長は思っていました。

 

しかし、部下A君が急に怒り出し課長を殴ってしまいました。

 

理由は課長が知らなかった部下A君の家庭環境にありました。

 

実は部下A君はお父さんを幼稚園の時に交通事故で亡くしていて、お母さんが女手一つで育ててくれたそうです。

 

事情をよく聞くと、父親代わりに自分を育ててくれたお母さんのことを馬鹿にされたように感じ、我慢が出来ずに上司に手を出してしまったとのことでした。

 

普段から良好なコミュニケーションを図っているつもりでも、上司の側の自分軸ではいけません。

 

今の時代は、自分軸ではなく相手軸で判断しなければならない時代です。

 

だからといって、このような神経を使わなければならない話はストレートに聞くようなことは出来ません。

 

大事なことは普段からコミュニケーションを図り、このようなことまで知ることが出来るような関係性を構築することです。

 

従って、指導力強化の研修なのに上司の指導力向上以前に、上司の人間性・人間力を磨くことから始めないとなりません。

 

このことに気がついていない企業、多いです。