研修講師を生業としていると、様々な形態や職種の企業様に出向きます。

 

時々、経験をしたことがない緊張感を感じる会社があります。

 

その中でも忘れられない会社があります。

 

教育担当セクションの主要メンバーが海上自衛隊のOBで構成されていた会社です。

 

ご存知の方もいると思いますが、自衛隊は階級によって定年退官する年齢が違います。

 

こちらの会社には、退官時の階級で海将補、一等海佐、二等海佐の3人の方が勤務していました。

 

いずれの方々も群司令隊司令艦長などの経験者の方々でした。

 

私も若い頃に4年間だけ自衛隊に勤務していました。

 

当時を振り返るとまともに面と向かって話が出来るような階級の方々ではありません。

 

敬礼をするのにも、個人の挙手の敬礼ではなく部隊全体で敬礼を行うような上官というポジションの方々でした。

 

しかし、民間企業に再就職したことを良く心得ていてとても謙虚な方ばかりでした。

 

打合せの合間や研修の休憩時間に自衛隊の話が時々出たのですが、驚くことの連続でした。

 

時々、真顔で「墓場まで持っていかなければならない機密事項もあるんですよ」とおっしゃっていました。

 

ある時、リーダーシップに関する研修の打ち合わせがありました。

 

皆さんの判断力・決断力の速さに圧倒されました。

 

私も研修講師として判断力・決断力のトレーニングを積んでいますが、次元の違いを感じました。

 

イージス艦の艦長を経験したことのある方がその訳を教えてくれました。

 

1発や2発のミサイルならいいですが、何十発ものミサイルが飛んできたときに瞬時判断しなければ大変なことになりますとおっしゃっていました。

 

机上の空論ではなく、国防の最前線で仕事をしてきた方の生の声を聞き背中がゾクゾクしたことを思い出します。

 

一瞬、打合せで使っている会議室が護衛艦の戦闘指揮所(CIC)かと錯覚してしまいました。

 

まだまだ知らないことだらけです。

 

もっと勉強しないといけないと改めて感じた瞬間でした。