最近担当している研修で、コーチングのロールプレイングを行う場面があります。
初めにコーチングの流れやポイントを講義します。
その後、ワークシートに必要事項を記載しコーチングを受ける側の準備を行います。
その上でロープレを数回行います。
講義の場面では、難しいことは忘れてもいいから「質問する・聞く・誉める」の3つだけ頭の中に入れておくように伝えます。
特に、「誉める」に関しては事前に解説を行い強調しています。
しかし、いざコーチングのロープレが始まるとほぼ「誉める」行動が見られなくなります。
もちろん、コーチングの流れに不慣れなこともありますが、普段から上司から誉められ慣れていないことが大きな原因の様でした。
少し気になったので、過去に上司から誉められたことで印象に残っていることをリストアップしてもらいました。
そうすると、1割から2割位の頻度で誉められた経験がないと真剣に申告して来る人がいます。
そんなこともあり、ロープレの最中に意図的に「もっと相手を誉めてください」と何回も指摘します。
すると、意識してロープレの相手を誉めようとします。
誉めることに慣れている人や抵抗がない人は表情が自然です。
しかし、不慣れな人は誉めなければと意識しすぎていますので表情が硬くなります。
さらには怒っているのかと思うような憮然とした表情で
「すごいですね」
「いいですね」
と相手に対して誉めている人がいます。
時々、ビデオカメラを使って記録を取ります。
その後、参加者で振り返りを行います。
本人はそんな怖い顔になっていると思っていません。
自分の怖い表情をスクリーンで観ると猛省が始まります。
悲しいことにこれが今の世の中の現状の様です。
部下を叱って怒って育ててきた上司にとって「誉める」と言うのはどうやら鬼門の様です。
しかし、時代の流れに合わせた指導をするのであれば「誉める」は避けて通れないポイントになります。
