企業規模によって人材育成の仕組みも様々です。
新卒の人が新入社員で入社しても、早い人だと3年もすると管理職に抜擢されている人もいます。
特に外食産業のように、正社員で店舗をまわすより正社員が2人~3人で他のスタッフは皆さんアルバイトとパートに頼っているような業界では特に顕著です。
ある会社で入社3年目の若手社員対象の研修を担当した時、「おかげさまで店長に昇格しました」とわざわざ挨拶に来てくれた方がいました。
話を聞くと、新入社員研修の時に朝寝坊をして朝礼に遅刻した人でした。
どうやら、その時私からこっぴどく叱られたことを懐かしそうに話してくれました。
それと同時に社会人や仕事の厳しさを痛感させられたとも語っていました。
この会社のように若手の早期戦力はどこの会社でも喫緊の課題です。
一方で、人材育成を長期スパンで考えている企業もあります。
創業100年を超える老舗のような会社の研修での出来事です。
毎年新入社員が300人以上入社します。
過去、一番多い時は500人近く採用していました。
とても綿密な教育プログラムが社内に存在しています。
そして、社内の講師陣では手に負えない領域を外部の教育機関に任せています。
弊社も創業以来10年以上にわたって、各階層の人材育成のお手伝いをしています。
1クラス10人前後に社内講師が1人選任で担当しています。
年次によって1週間から5週間と期間はありますが、社内の研修施設で教育が行われています。
ある年次の教育中の出来事です。
その時は全部で14クラス同時進行で教育が行われていました。
クラスが多い場合、弊社の講師陣総出で担当するのですがその時は私が一人で14クラスを担当しました。
詳細は割愛しますが、2日間ご依頼いただいた内容で研修を担当します。
2日ごとに担当するクラスが変わります。
不思議なことに毎回研修室全体の空気感が違います。
講師が入室したと同時に一斉に立ち上がって挨拶をするクラス。
隣近所の人と雑談に花を咲かせてこちらからの指示が出るまでワイワイしているクラス。
このクラスはお通夜なのかと思うようにシーンとしているクラス。
様々です。
研修を進めるとこの第一印象のまま受講者の方々の受講態度が続きます。
こちらの会社では年に数回、社内講師の方々の勉強会を私が担当して行っています。
そこで、かなり厳しく指導方法について講義や演習を行います。
そのため、クラスの雰囲気は社内講師の方のリーダーシップにも要因の一部があると思っています。
昨日まで担当していたクラスは「うるさい」と言いたくなるほど元気のあるクラスでした。
しかし、今日から担当しているクラスは反応も悪く分かり切った質問をしているのにシーンとしています。
後方で見学している社内講師の方が気まずそうな顔をしています。
温度差がかなりあります。
