初めて部下や後輩を指導する立場になった人を対象とした指導力を強化する研修を年間を通して何回か担当しています。

 

研修を担当すると、ここ数年は時代の流れを強く感じます。

 

かつてはいかに部下や後輩を指導するか、指導のスキルを学ぶ研修がほとんどでした。

 

しかし、最近は指導のスキル以上に指導する側の意識や考え方、更には言葉遣いまで事細かく研修の中で伝えるようになってきました。

 

各種ハラスメントに抵触しないようにする配慮の一環です。

 

何気なく発した一言で、部下や後輩のガラスの心にひびが入ります。

 

言われたくない一言を言われた部下や後輩は防衛本能をフルに活用して心を閉ざしてしまいます。

 

一度閉ざされた心の壁は二度と開きません。

 

そんな時代に部下や後輩の指導する方々は細心の注意を払わないとなりません。

 

ロープレを行うと興味深いシーンを目の当たりにすることがあります。

 

以下に記すことは、ロープレでの場面設定の中での出来ごとです。

 

新入社員と昼食を食べに近所のラーメン屋さんに行きました。

 

上司はチャーシュー麺が食べたくなり先に注文しました。

 

新入社員は考えた挙句に担々麺を注文しました。

 

先に注文したチャーシュー麺より、新入社員の注文した担々麺が先に出来上がりました。

 

上司は気を利かせて「麺がのびるから先に食べな」と言います。

 

新入社員は礼儀正しく「お先にいただきます」と言って担々麺を食べ始めました。

 

その新入社員をよく見ると、両肘をテーブルの上について美味しそうに食べています。

 

さて、上司としてこの場面ではどの様に注意しますかという内容です。

 

ロープレの状況を観てまわります。

 

たいていの場合、お説教が始まります。

 

中には、人間関係を悪化させる言葉を発している人もいます。

 

正しくは、事実の指摘をすることなんです。

 

事実の指摘だけして直ればOKです。

 

しかし、最近の若者は家庭や学校で躾や教育されていません。

 

従って、事実の指摘にプラスしてあるべき姿を教えてあげる必要があります。

 

このあたりが時代の流れに合わせた指導になります。

 

従来の指導方法しか知らない、昭和のおやじタイプの上司は根本から指導とは何かを考え直さなければなりません。

 

その点、初めて部下や後輩を指導する立場になった人を対象とした研修なので、比較的素直に受けいれる柔軟性が見られます。