研修講師は受講者の方々の健康面には最大限の配慮をしないといけません。

 

しかし、同時にプライバシーを侵害してもいけません。

 

開講して早々に「この中で持病のある人」などと聞いたら大変なことになります。

 

しかし、以前は安全に配慮する観点でストレートに聞いて受講者の健康状況を把握していたこともあります。

 

特に、合宿研修の場合は不測の事態が起きることもあります。

 

何かあってから「知りませんでした」では責任問題に発展しかねません。

 

以前、四泊五日の合宿訓練を担当しました。

 

公開型の研修で各企業の幹部社員が集まりました。

 

ご丁寧に、人里離れた山中の温泉施設の会議室を使って開催されました。

 

事務局は研修講師が兼務という有様でした。

 

結論から言うと持病のオンパレードでした。

 

幹部社員の集まりなので、年齢が40代50代の方々ばかりでした。

 

訓練プログラムの中には身体を使う内容も含まれていました。

 

訓練開始時に入念に健康チェックを行いました。

 

血圧が高い人が半分以上いました。

 

糖尿病、腰椎ヘルニア、痛風、胃がんの術後の人、脳梗塞で入院経験のある人、心筋梗塞で最近救急車にお世話になった人などでした。

 

なんと驚くことに半分以上は会社に報告していないとのこと。

 

理由を聞くと、社内での出世に響くからとストレートに言ってくる人もいました。

 

社内の健康診断では様々な策を講じている人もいました。

 

しかし、一番対応に神経を使ったのが精神疾患系の申告をした人がいたことでした。

 

本人の申告だけでは判断できません。

 

可能であれば持ってきた薬を見せてもらえるか聞くと快諾し、見せてくれました。

 

ネット社会なので、薬を検索するとうつ病の薬でした。

 

以前なら「会社に内緒にしておきましょう」と伝え、研修を続行しました。

 

しかし、現在はそのようなわけには行きません。

 

責任問題に発展してしまいます。

 

判断・決断を誤ると大変なことになります。