長年、研修講師をしていると様々な経験をします。
その中でも一番注意や配慮しなければならないことに受講者の健康管理があります。
特に合宿研修では、研修期間中に何か不慮の事故や発病があると大変です。
そのため、プライバシーに最大限の配慮をしたうえで健康チェックをします。
中には、「会社に黙っていてください」と持病のことを会社に申告していない人がいます。
それでも、こちらに報告していただけるだけでも有難いことです。
そうはいっても、なかなか持病のことを知られたくない人は多くいます。
その結果として大変なことになってしまったケースが何回かありました。
その中でも、過去一番緊張した場面をお知らせします。
隠していた病気は、ゼンソクです。
ただし、吸入器が必要なほど発作が頻繁に起きていたのに、会社や講師である私にも発作が起きるまで内緒にしていました。
それは、消灯時間の点検から戻り講師控室にいた時に突然やってきました。
「先生、大変です」とドアの外から声が聞こえました。
慌てて、廊下に出ると「同室の受講者が苦しそうにしています」とのこと。
部屋に行くとゼンソクの発作が起きていました。
幸いなことに、私の子供がゼンソクでしたので対応は心得ていました。
しかし、吸入器を使っても一向に発作が収まりません。
逆に、次第に苦しさが増してきているようで呼吸が荒くなり始めました。
一応、東京消防庁で3日間の応急手当普及員の講習を受講し、応急手当をする人を指導する指導者の資格は持っています。
直感で「尋常な状態ではない」と感じました。
山の中の研修施設でしたので、救急車を呼んで待っている時間を瞬時に逆算しました。
それなら車で一次救急の医療機関に車で直接行った方が早いと判断して、119番して指示をもらった上で自家用車で向かいました。
しかし、運悪く一次救急の地元の救急センターにいた医師は免許取りたてのような頼りない当直医でした。
処置室に入ると、トレーを床に落とすは、ラインの確保に手間取るは大変でした。
挙句、ベテランナースに叱られていました。
結論を言うと、ゼンソクの重積発作でした。
一次救急では手に負えないケースでした。
当直のその医師が放った一言が「今、救急車呼びましたから安心して下さい」でした。
オイオイです。
二次救急の総合病院では即、CCUというICU(集中治療室)の循環器病の重症者が入る特別な病室に入院しました。
このケースからの教訓は、些細な病気や既往症でも把握できることは最大限把握することです。
社内で合宿研修などを企画する場合でも、事務局の人はこのようなことにも目配り・気配り・配慮する必要があります。
何かあってからでは遅いです。
予めの法則にのっとって、予め出来ることは何でもしておくことは大切です。

