以前、東京の四谷で某企業様の研修を担当しました。

 

オフィスビルが立ち並ぶ街並みでしたが、近所に小さな公園がありました。

 

一日中、オフィスの会議室で講義を受けるのも苦痛と思い気分転換を兼ねて、その小さな公園に行きました。

 

一応、研修時間中なのでテーマを与えてメモ帳に分析をしてもらうようにしました。

 

確か時間は昼食後の最も睡魔に襲われる午後2時前後でした。

 

朝から、会議室に缶詰めで講義続きです。

 

そのため、「転地」を意図して場所を屋外に変えて多面的に思考作業を行ってもらうようにしました。

 

参加者は40代の中間管理職層で、とてもまじめな方ばかりです。

 

リラックスしてもらうことが第一の目的だったのですが、皆さん真剣に課題に取り組んでいました。

 

スーツを着た大人が十数人、メモ帳片手にベンチやブランコに座りながら無言で課題と格闘しています。

 

担当講師のわたしは、常に全員の挙動を確認できる場所に陣取って経過観察していました。

 

20分くらい経過した時です。

 

一番端にいた受講者の周りに3人のスーツを着た男性が立っていました。

 

公園がその会社の近くだったので、同僚か後輩が茶化しにでも来たのかと最初は思いました。

 

そのため、あまり気にしませんでした。

 

しばらくすると、受講者全員ではありませんが半分以上の受講者の周りに1人から3人のスーツを着た男性が立っていました。

 

研修の邪魔だと思い、近づいて注意しようとしました。

 

すると、テレビドラマでよく見る階級章が付いた警察手帳を提示されました。

 

ようやく何が起きていたか理解できました。

 

受講者の周りに立っていたスーツを着た男性は私服警官でした。

 

しかも、警視庁の公安部所属の方々でした。

 

あとでわかったことですが、公安部がマークしていた某集団の活動拠点が近隣にありました。

 

どうやら近所の方が不審な集団がいると通報されたようです。

 

事情を説明し、オフィスに戻ることでおとがめなしでした。

 

本来なら、集会などを開催する届け出をしないといけないきまりが当時はそのエリアにあったそうです。

 

いろいろな意味で忘れられない研修の一コマになりました。

 

また、屋外で研修を行う場合には事前に警察をはじめとした関係各署に届け出の必要の有無を確認することの大切さを学びました。

 

事後、些細なことでも関係各署に事前にお伺いを立てると比較的スムーズに事を運ぶことが出来ました。

 

研修運営者としては文字通り、最新の注意を払う必要があります。