今までに様々な企業や団体の社員研修を担当してきました。

 

鉄くずの回収を専門に行っている会社の研修では、受講者として参加していた社長がヘビースモーカーでした。

 

確認するとなんと受講者全員が喫煙者だったんです。

 

「先生、研修中にタバコを吸ってもいいかね」と社長から質問がありました。

 

トップの鶴の一声で研修中喫煙可となり、なんだか一日皆さんニコニコしていました。

 

今から10年以上前の出来事ですが、社長がタバコを吸いたかったのではなく研修に参加している社員さんたちリラックスして欲しかったのが本当のところでした。

 

ある意味、「いい会社だなぁ」と感心した記憶があります。

 

社長を筆頭に全員で甲子園を目指しいるような雰囲気の会社でした。

 

一方で、真逆の会社もあるんです。

 

罰則が事細かに決められていて、降格人事が日常茶飯事。

 

昨日まで上司だった人が、自分の下につくことがありとても異様な雰囲気が社内に漂っていました。

 

研修のご依頼があり、出向くと社長が事細かくご要望事項を上げてくれました。

 

その内容に対して、「ここはこんな内容を入れると効果大です」とアドバイスしました。

 

社長の意図していることと合致するとOK、そうでないと「必要なし」と即断即決でした。

 

お打合せ内容をオフィスに持ち帰り、研修プログラムの構築を始めるとあることが見えてきました。

 

簡単に言うと、従業員の将来のことなんかどうでもよく、社長の自己満足のために社員教育を行なうようなイメージでした。

 

会社や社長に意見しない「イエスマン」を養成する。

 

社員は駒扱いで、駄目ならくびにして新しく採用する。

 

ペナルティ制度があり、お給料から減額される額が法律に触れない限界ラインに設定されている。

 

まさに、現代の企業内奴隷制度ではないかと感じる会社でした。

 

最近はかなり少なくなっていますがまだまだ存在しているんですこのような会社。

 

講師業をしていると、会社の裏側が見えすぎてしまって驚くこと少なくないです。

 

そのような会社の社員さんは、濁流・激流を手作りの筏に乗って落ちないように必死になっている「筏下り」の人生そのものです。