最近人生100年時代と言われていますが、人材育成の現場では、はるか以前からそのような流れが存在していました。

 

研修会社に勤務していたサラリーマン講師から脱サラしたばかりの頃、従来の枠組みを打ち消すような研修を担当したことがあります。

 

ゴルフ場を経営する会社の社長から相談を持ち掛けられました。

 

積雪のある地域にゴルフ場があり、繁忙期と閑散期の差が激しく経営を安定化させるためにスキー場の経営を手掛けている会社でした。

 

それまでにも、他のスキー場のオープンに向けて学生を中心としたアルバイトの方々の接客研修を何回も担当したことがありました。

 

恐らく、そのあたりの相談と思い面談に臨みました。

 

すると、社長と総務担当の役員からの説明は予想を超える内容でした。

 

過疎地の山間部にスキー場を県境を挟んで二か所運営しているとのことでした。

 

当然、冬季の期間だけの運営なので大学生を中心としたアルバイトスタッフの接客研修を強化したいとのお話でした。

 

話が一通り進むと、「実は・・・」と過疎地ではありますが、近隣には農家さんが沢山生活していてその中にはスキー場の大地主さんもいるとのことでした。

 

要は、農家さんも冬季は出来る仕事が限られるので、スキー場でパートとして仕事をしてもらうことになったので最低限のマナーや接客を指導して欲しいとの相談でした。

 

「お任せください」と返事をすると、参加者の年齢についての説明がありました。

 

一番若い人で60歳、最年長の方が78歳で平均67歳とのことでした。

 

思わず「エッ」と言ってしまいその場が大爆笑になったことを思い出します。

 

しかし、実際に研修を担当すると皆さんとても素直でした。

 

嬉々として一つ一つのテーマに取り組んでくれました。

 

ただし、いつもの研修との違いは「先生、字が小さすぎて見えない」とA4で印刷した研修資料の字ではダメでした。

 

事務局にお願いしてA3の巨大版に作り直してワイワイガヤガヤととても楽しい研修だったことを思い出します。

 

人生100年時代に向けて、我々の研修業界も意識改革していかなければいけない時代です。