秋ですね。読書にも、音楽鑑賞にも良い
季節になってきましたね。イチョウ

お久しぶりのゆにっちです。満月

ゆにっちは最近「チボー家の人々」のビデオと「エデンの東」のハヤカワepi文庫を読み返しました。なかなか良いです。

親子の問題や、戦争の事、また哲学思想にかかわるような場面もたくさんでてきます。

前に読んだ時よりまたまた印象が変わりました。

自分も少しは進化しているということでしょうか。

紹介したい内容は沢山あるのですが、今日は少し前になりますが、6月の内容よりご紹介しますね。

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2015年6月のメッセージについて。
最近、心に残った言葉です。

 今上天皇が皇太子の頃、家庭教師ブライスがペンを机の下に落としてしまった。
 ブライスはすぐには拾い上げず、しばらく皇太子の反応をた見た後に質問した、「さて、どちらが拾うべきでしょうかね?」
 すると皇太子は答えた、「近い人が拾うべきです。」
 これに対してブライスは、「身分の高い人が拾うべきです。」と明確に言った。
「何故でしょうか?」
「殿下、身分が上の人は、常に下の人に仕える用意が出来ていなければなりません。
それが、高い身分に伴う義務だからです。」 
(工藤美知尋『海軍良識派の支柱、山梨勝之進』より)

ブライスは皇太子に考え方を教えました。人生を教えました。
この人は第一次世界大戦の時に戦争に反対して3年間牢屋に入れられていました。
皇太子殿下の家庭教師として、もう一人アメリカ人のバイニング夫人という人がいました。この人はクエーカー教徒です。クエーカー教徒はキリスト教の一派なのですが、絶対に人を殺さないという宗派です。そういう人が皇太子殿下の家庭教師として選ばれていたんですね。

今の天皇の前の昭和天皇が軍部に悪用されて、神としてあがめられ悪用された。
昭和天皇は自分の神格化を否定なさいました。二度と悪用されたくないと思われたからですね。
天皇の人間宣言といいますが、そういうものを作るにあたっても、ブライスは尽力した人です。
戦争中の考え方は、天皇は神であって、日本人は世界にかんたる民族であって、世界を支配するのが日本人の運命であると考えられた。
天皇は神ではない。二度と悪用されたくない。と思われたのですね。
この本は「海軍良識派の支柱、山梨勝之進」という本の中にあります。

山梨勝之進という人は 教育係り、学習院の院長になった人です。皇太子が学習院初等科にはいられたのは1933年その前年に

戦争に反対する人を皇太子の家庭教師につけた。というのは山梨勝之進という人が、実は戦争に反対して、海軍を追放された人です。予備役に回されたということです。


海軍の中には二つの派閥があるんです。戦争をどんどん広げていこうという人と、戦争は悪であるからやらない。やむおえざる時だけ。そういう人達を海軍良識派といったり海軍条約派、左派といったりします。その反対が東郷平八郎率いる艦隊派


なぜ私がこの人の本を読んだかというと私の祖父の親友でした。2人とも宮城県からでてきて、海軍に入った。実は山梨勝之進という方が私の名づけ親なんです。正夫という名前はこの方がつけてくれた名前です。それでどういう方かと、興味があって研究しています。
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いかがでしたでしょうか。

ユマニテ会は

10月23日金曜日
11月20日金曜日

12月は忘年会の予定です。 

池袋西口東京芸術劇場 5F ミーティングルーム1にて開催しています。

どなたでもご参加いただけます。

お問い合わせは humanite@live.jp  まで