皆さんこんにちは ユマニテ会のゆにっちです。ニコニコ

本当に毎日暑いですね。

ユマニテ会2周年記念三浦海岸 合宿勉強会にいってまいりました。

行きは途中雨模様だったのですが、ついた時には雨も上がり晴天のスタートとなりました。

いつもの場所を離れ、畳に座り眠たい時間にお勉強です。
皆さんすご~く気合い入ってらっしゃいました。

今回は徒然草における兼好の女性観というテーマでした。
興味深いですよね。

では始めは第8段から

原文
世の人の心惑はす事、色欲には如かず。人の心は愚かなるものかな。
匂ひなどは仮のものなるに、しばらく衣裳に薫物すと知りながら、

えならぬ匂ひには、必ず心ときめきするものなり。

九米の仙人の、物洗ふ女の脛の白きを見て、通を失ひけんは、

まことに、手足・はだへなどのきよらに、肥え、あぶらづきたらんは、外の色ならねば、さもあらんかし。


最初から「性欲」というなかなかハードな題材ですね。

兼好は性欲はどうしようもないものと考えているようです。


他の欲望は抑えられるけど、性的な欲望というものは、老いも若きも誰しも愚かな人も知恵のある人も同じように心迷うということの確認


これもちょっとやはり男性視点ですね。

女性陣は「男の性欲ってやはりそうなのか??」そんな雰囲気でしたけど。


このお話の中には、今昔物語ででてくる「久米の仙人」なんて方がでてこられます。

この方は修業してあせる修業してあせるやっと習得した神通力で雲に乗って空を飛ぶ事ができるようになられたんです。その修行はどれほど大変なものだった事でしょう。ちょっとやそっとの苦労ではないでしょう。その久米の仙人が


洗濯物を洗う女の人のふくらはぎを見て、

神通力を失って雲から落っこちてしまった。


努力して修行して、雲にのって飛ぶことができるようになった

どんなに苦しい修行したかもしれないのに、一瞬でその力を失う。


そういうおろかなる人間が兼好はいとおしいし、好きである

全体を通してみられる人間へのやさしさがここにもでているのでしょうか。


手足や肌が清らかで美しくつややかなのは


他の色ならねば(他の色ではないから)・・・


これについての解釈が2つあります

解釈1:女の肌の色が、つけたおしろいの色ではなく本来の色だから

解釈2:女ならではの色というか、女だけがもっている男を魅惑する白さ




後日談、久米の仙人はおっこちて、その女を妻とした。

その後久米の仙人は立派な仕事をして天皇陛下から認められて「久米寺」を作ったそうです。






なんだかほっこりしますよね。神通力を失っても、良い妻を得たのです。









討論したかった内容は「性的な欲望」と「恋愛」との兼ね合い 

この中で全体を通して兼好がテーマとしている「無常感」と「恋愛」についての関連性まではなかなか到達しませんでしたが、


論語などのなかにも、色っていうものは人間が制御できないものだ

といっている部分がある

などなど色々な意見がでました。

 


今月もユマニテ会8月24日(金曜日)に 


NOF新宿南口R3C会議室にて開催します。


お問い合わせは humanite@live.jp  まで


哲学塾 ユマニテ会-gassyuku1 待ち合わせ場所の先生TさんAさんです。