みなさんこんにちは ユマニテ会のゆにっちです。
18日は第21回ユマニテ会でした。
ご参加頂きました皆様ありがとうございました。
今回初参加のK様、楽しんで頂けましたでしょうか。
今回は前回に引き続き、荘子の哲学でした。
そこから発展して同じ道家の楊子の哲学、楊子学派の華子のお話など
また新しい世界が広がりました。一部ご紹介しますね。
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荘子の中では、時折、孔子や孟子の儒家の哲学を批判する場面があります。
孔子孟子の哲学は"君子の為の哲学"ですが、荘子の哲学は"無為自然の哲学"です。
儒家(孔子孟子)・・・道徳を大切にする 仁義礼智 それによって良き政治を行っていく
道家 (荘子老子) ・・自然無為一切のものが従っている道に従う。それが良き生き方
相対立する生き方。道家は極めて厳しく儒家を批判する
孔子(前6C~5C) 孟子(前4C)孔子という偉大な人格に支えられたものであったが、
時間が経つにつれて孔子の思想もだんだんに形式化してくる。
礼といっても形式的なものになっていく。
良き思想は立派な人格に支えられていなければならない。
やがて儒家の思想は国教になる。権力と一体化してくる。人民支配を支えるものになっていく。
孔子の頃の教えではなくて、形骸化していく儒家に対して、荘子は攻撃をしていったようです。
天子・・・ 天の心を実現しようとする人のこと。
天の心とは・・宇宙に存在する一切のものが自分の持っているものを発揮して生きること。
堯は自分の政治で世の中がうまくいっているのか、お忍びで町にいき、
ある老人がお腹たたいて歌いながら踊っているのを見ます。
老人は
帝力何ぞ我にあらんや (天子の力など何の関係もない。天子のおかげではない)
といって楽しそうに踊っている。
この歌は一見天子のことを否定しているようにみえるが、それが理想とされている。
治められている人が治められていると思わない。これがよい。
無為の政治 これは政治の理想 治められていることを気付かせずに治めていく。
堯はその事で、政治がうまくいっていることが分かったといっているそうです。
今回の場面は
聖天子 堯と許由のお話です。
、
堯が自分の政治を、太陽がでているのに、松明を灯しているようなもの、
雨が降っているのに、灌漑の水を使うようなものといって、あなたに天子の位を譲りたいという。
(お話を通して儒家を攻撃しているようです)
すでに今 治まっているものを、私に譲るとは
私が名声を欲しいと思っているのか。と言って、
許由は申し出を断るわけですが、
名は実の賓なり
名(名声) と 実(内容)
◆名の場合 名をくれようとしているのか それなら名などいらん
天子となることの実は何か 最高の地位に立つということ
天下の財産は全て自分のものになること
許由は、そんなものはいらん ミソサザイも1本の枝で済むし
ドブネズミも一口飲めば満腹だ、
◆実の場合 天下の冨をくれようとしているのか 私は小動物でいい。天下の冨などいらない。
庖人庖を治めずと雖も、ししゅくは樽そを超えて之に代わらじ、と。
神主(許由)は料理人(堯)が料理を怠っても代わって
料理を作ったりしないものだ といっている。
少し荘子本来の感じと違和感があるところなので、それについての見解として
色々お話がありました。(楊子学派の思想など。)ここは省略しますね。
荘子の哲学は、自由を求める哲学で本当の自分を見つける哲学
先生が気になるところのうちのひとつ
◆許由はなぜ“名はいらん!”とぱっと反応したのか?
本当はもう少しのらりくらりと荘子的に反応するのではないか?
名を拒否する。→ 本当は名が気になるのではないか?
荘子の理想とする人間の事を聖人 至人 真人 神人 などというそうです。
(先生の次男さんのお名前もここからとられているとか!)
その理想の人は、名無し、己無し
小さき我をすてて、真の自己実現を目指すこと。
荘子の哲学は隠者の哲学でしょうか?
荘子の哲学が隠者の哲学であったらなんの魅力もない。
世間一般から一人さけて、面倒なことを一切すてて、清廉潔白にいきることはやさしい
山にこもって、自給自足し、おのれ一人が清く、心静かに生きればよい。
荘子の哲学はそういうものではないはずです。
もし荘子だったら・・・
名をもらったからといってとらわれなければよい。
天の心を実現するという仕事をすればよい。
それになってほしいと言われたら、大変であろうと自分をすてて、なすべきことをすればよい。
そういうのではないでしょうか。 などなど
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良き思想を学んで立派な人格を作っていくために、日々頭を働かせていきたいと思います。
哲学修業中のゆにっちです。
色々言葉たらずな面もありますが、お許し下さいませ。
次回のユマニテ会は6月15日金曜日です。
皆様のご参加お待ちしております。