【企業の社会的価値~ひとづくりとものづくり~】という
日仏シンポジウムに参加してきました。
世界のトップ100の企業のうち、
34社がフランスの企業であるそうです。
そんな素晴らしい企業を代表するトップの話がとても心に残りました。
シュナイダーエレクトリック監査役会会長のアンリ氏によると、
企業経営における人材育成で大切なことは2つだという。
①社員に戦略的にチャンスを与えること
個々がたくさんのものを持ち合わせている。
その個性に合ったチャンスを与えることが大切である。
チャンスを与えると当然失敗も発生するが、
そうした様々な出来事があってこそ、企業が成り立っていく。
また、その社員たちがチャンスにチャレンジしていくために、
マネージメントの手法ではなく、マネージャーの態度が大きく影響する。
②多様性を大切にすること
年齢、性別、国籍。。。互いに違いがあるからこそいいものが生まれる。
違いを認め、広げていくことこそが、冨を生むために重要である。
一方、ミシュランタイヤ社長のフランソワ氏によると、
人材育成におけるポイントは、【動機付け】にあるという。
パフォーマンス=能力×動機付け(モチベーション)
このモチベーションをあげるため必要なことは、3つ。
①中・長期的な展望を与えること
②いい仕事をしようとするエネルギーを伝達すること
③いい仕事をしたときには評価すること
とのことです。
お二方の話より、
やはり企業内での人材育成には、
マネージャーとメンバーが相互に尊重しあう事が大切なのだと改めて感じます。
そのためには、まずマネージャーがメンバーを尊重し、信じること。
そして、自分を律し、常に成長し続けることで、
そのエネルギーをメンバーに伝えていかなくてはならないのですね。
ハイテクの時代になっても、
教育とは、人から人へ受け継いでいくもの。
理論やテクニックではない、心の在り方を大切にしたいと思います。