最近読んだ書籍に、
リーダーに必要な要素として、
「求心性と遠心性」ということが挙げられていました。
自分の生き方、リーダーとしてのあり方などについて、
これでいいのかという問いを絶えず持ち、自己を掘り下げて磨く。
これが求心性。
一方、求心性によって体得した心境や世界。
それを部下などに及ぼし、自分のレベルまで引き上げようとする。
それが遠心性。
遠心性=教育ですが、これは何度実施してもうまく行かないことが多い。
でもここで諦めてしまえば、それまでになってしまう。
根気良く、あきらめないで
一人ひとりを丁寧に教育し、成長を促すこと。
その大切さを記してある話があります。
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老人が苗木を植えていた。通りかかった君主が老人に年齢を尋ねた。
「八十五になります」
君主は笑った。
「その松が立派な木材になっても、自分では使えないだろうに」と。
すると老人は、
「国を治めている人のお言葉とは思えませぬ。私は自分のためではなく
子孫のために植えているのです」
君主は恥じ入るほかはなかった。
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太宰春台の【産語】より
この話からも教えられるように、
リーダーは、自分の成績を上げるため、会社の成績を上げるために
部下を教育しても、なかなか育ちにくいのだと思います。
部下の事を思い、真剣に教えるからこそ、
素直に学び取ろうとする心が部下にも芽生える。
育て上げた時には、自分の手から離れて
その豊かさを享受できることは少ないかもしれません。
それでも、懸命に愛情を注いで人を育て続けることが大切であり、
それこそが、リーダーの役目なのだと感じます。