先日、久しぶりにディズニーシーに行ってきました。
その際、「経営」という観点から、
「なるほど!さすが!」
と感心したのが、「ディズニー・プレミアアクセス」というシステムの導入です。
これは、「ゲストのニーズに合わせ、パーク内施設等の体験時間や入場時刻を指定して予約できる“有料”のサービス」で、要は「お金を払えばそんなに待たなくても人気アトラクションに乗れる!」というものです。
全てのアトラクションではないのですが、一部のアトラクション(ディズニーシーでは現在のところ、ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス、ソアリン:ファンタスティック・フライト、トイ・ストーリー・マニア、タワー・オブ・テラー、センター・オブ・ジ・アース)で行われているサービスです。
金額はアトラクションによって1回1500円~2500円といったところでした。
で、何に関心したか?・・
と申しますと、
「客単価アップ戦略として」です。
ちなみに、「客単価アップ」の方法として、よく言われるのが
・購入数を増やす
・品揃えを増やす
・アップセル:高単価の商品を売る
・クロスセル:セットで販売する
・松竹梅の法則を利用する
・新商品(新サービス)を販売する
・POPを活用する
・ディスプレイでイメージさせる
・スタッフの接客力を向上させる
・支払い方法をふやす
等といったもので、
「ディズニー・プレミアアクセス」は、上記のどれにも当てはまらないようですが、よく考えたら、
「クロスセル」と「新商品(新サービス)を販売する」の融合といった感じでしょうか?・・
人口減少社会が叫ばれて久しい中、客数増大よりも「客単価アップ」に注目が集まるのは必然的なこと。
しかしながら、そう簡単に「客単価アップできない」のも実情です。
ですが、この「ディズニー・プレミアアクセス」は、入場と同時に売り切れるものも出るほど顧客ニーズに答え、かつ「客単価アップ」に間違いなく貢献している「WINWINを実現させながらの戦略」として、「さすが!」と思った次第です。
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関東財務局・関東経済産業局認定経営革新等支援機関
ヒューマネコンサルティング株式会社
代表取締役 阿部重利
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