何故か、台湾にて -28ページ目

何故か、台湾にて

気がついたら台湾にいました。

ところてんのように生きています。

日本語には、外来語がたくさんあります。

ケーキ、バッグ、ベッド、ペン…


それと同じように台湾語には、外来語として

日本語がたくさん混じっています。


しかし、日本語英語の発音が変なように

台湾語の中の日本語も、日本語と全く同じかというと

そうでもありません。








昨日、台湾人のお友達と

日本風の居酒屋へ行った。


友達が電話で予約すると言って、電話をかける。



「もしもし、今日、二人で行きたいんですけど

 席ありますか?


 はい。はい。

 あっ、ちょっと待ってくださいね。

 

 さちこ、席は普通のと、カプリと、どっちがいい?」



…カプリ?

知らない中国語だな。

でもまぁこの感じだと、カウンターかテラスのことだろうな。


と思いながら、どっちでもいいと答えた。

彼女は、じゃあカプリにしよう、と言った。




彼女が電話を切ったあと


「カプリって何ですか?」


と聞いた。


すると彼女は言った。


「カプリはカプリだよ。

 日本語でしょ?」



…カプリ??


「えっ、カプリ、知らないの?

 長いテーブルで、その中でお店の人が料理してる、あそこだよ」


「うーん…たぶん、それは、日本語じゃないと思いますけど…」


「えぇっ、カプリ、日本語じゃないの!?」



その後、その居酒屋へ行き、カプリことカウンター席に座り

彼女はカウンター越しに、お店の人に聞いた。


「カプリって知ってますよね?

 あれって日本語ですよね?」


お店の人は二人、そうだよ、と言った。


困った私は

厨房にいる日本人に聞いてくれ、と頼んだ。


店員さんは厨房に入り、日本人に聞き、戻ってくると

こう言った。


「…厨房に日本人、二人いるんですけど

 二人とも、カプリは台湾に来てから聞いたって」



ほっとする私。


逆に、友達は

いたくショックを受けていた。



「昔、日本料理屋でカプリに座るっていうことはね

 高いお寿司を食べるっていうことだったんだよ。

 普通の席は、天丼とか、カツ丼とか、

 そういう、簡単なものを食べるの。


 だから、電話で“カプリで”って予約したら

 お店の人は、“はいっ、かしこまりました!”ってなるんだよ。

 カプリは、特別な席だったの。


 私は20年、偉そうに、カプリカプリって言ってきたのに

 日本語じゃなかったなんて…

 じゃあカプリって、一体、何?」



今まで、特別な存在だった、“カプリ”。

“カプリ”と言うことは、日本風で、粋なものだったらしい。


しかし、カプリは、日本語ではない。

一体、どこからきたのか、カプリ。



その後、店員さんと話していて

どうやら、“かぶりつく”から来ているらしい、ということが判明。


カウンター席で、かぶりつくように食べる。


そこから、“つく”が取れて

“かぶり”の音が変わって“かぷり”になったのだろう。




「さちこ、これから台湾で日本料理を食べるときには

 偉そうに、“カプリで”って言いなね。

 そうしたら台湾人は、“おぉっ!”って思うから」


「いやいや、私には、カプリで食べるほどのお金がありませんよ。」


「じゃあ、今度、連れてってあげるから。

 一緒にカプリでお寿司を食べよう。」








今度、粋に、カプリでお寿司を食べる約束をしました。


カプリが、どこから来たものであろうと

お寿司がおいしければ、カプリは素晴らしいのです。

ごぶさたしております。

どうもこんにちは。


昨日、やっと引っ越しが終わりまして

ほっと一息です。


大雨大風大雷の中、引っ越しをしました。

誰か、よっぽど私の引っ越しを防ぎたかったのでしょうか。



新しいお家は、とってもいいところなのですが

インターネットが使えません。


なので、いつにもまして

更新が遅くなる予感がします。


今は職場にノートパソコンを持ってきて

無線LANで繋いでいます。



昨日、ルームメイトのフィリピン人は

夜中の二時ぐらいに帰ってきたような気がします。


でも、朝起きたら、いませんでした。

なので、まだ会ったことがありません。

いるような、いないような、ルームメイトです。



とりいそぎ、こんな感じで、失礼します。

なるべく更新はしていきたいので

愛想をつかさず、よろしくお願いします。

今日、日本語を教えていて

きゅんきゅんしました。


別に、生徒に恋心を抱いたわけではありません。








週一回、一時間だけ教えている

高校一年生、たっくん。


インターの学校に通っていて

英語はペラペラ

頭もいい。


普段は、あまりしゃべるタイプではないけれど

頭がいい人は、やはり話が豊富。

授業も毎回、とても面白い。


色んなことを知っているので、色々教えてもらう。

どちらが先生かよくわからない。



たっくんは、週に一時間だけだけど

小学校三年生から日本語を勉強している。

かれこれ九年。

なので、もうだいぶ話せる。



今日、教科書に

「どうして日本語を勉強し始めたんですか」

というのが出てきた。


たっくんに聞いてみた。


「理由は二つあります。」


「うんうん」


「一つは、日本のゲームが好きだったから。」


「あ、小さい時、ポケモンが好きだったって言ってましたね」


「そう。でも、日本語がわからなかったから。」


「そうなんですねー。じゃあ、もう一つは?」


「好きな女の子が日本人だったからです。」


「えっ!そうなんですか!」



たっくん、小学校三年生の時

サマースクールに、日本人の女の子がいて

その子が好きだったとのこと。


「どんな子だったんですか?かわいかったですか?」


「そうですね、かわいかったです。」




その話を聞いて、私

一人で妄想し、きゅんきゅん。


勉強するたびに、あの子に言いたかったんだろうなぁ。


「今日、コンニチハって教えてもらった

 明日あの子に会ったら言ってみよう」


小学三年生のたっくんを思い浮かべ、きゅんきゅん。


「何歳デスカって勉強したよ

 でもあの子の年、知ってるしな…意味ないや」


勉強の判断基準は

あの子に使えるか使えないか、だったんじゃないかな。


「きょ、今日、スキって勉強しちゃったよ

 あの子にスキって言っちゃおうか…

 い、いやいや、それはまだちょっと…」









サマースクール以来

たっくんは、あの子に会うことはなかったそうです。


でもたっくんは、今も変わらず

日本語を勉強しています。


あの子がいなかったら

私もたっくんと出会うことはなかったかもしれません。


私は、名も知らぬ、あの子に言いたいです。


かわいく生まれてくれて、どうもありがとう。