北京は、秋が一番いいそうです。
確かにここ最近、空は澄み渡っていて
暑くなく、寒くなく
いい陽気です。
私が北京に来たばかりの数日は
とにかく、モヤモヤしていた。
街全体に、モヤがかかり
遠くがよく見えない。
高いビルを見上げると、摩天楼のようだけど
実はそんな高いわけではなく
モヤがかかって上が見えないだけ。
情報操作された社会
インターネットも満足に使えない社会
そんな中国を、モヤが囲む。
このモヤの水滴、一粒一粒に
監視能力でもあるんじゃないだろうか。
そんなことを考えながら、モヤの中を歩いた。
北京に来て、毎日モヤっとしていたら
数日後、スカっと青空が広がった。
私はてっきり
これから数年、青空を拝めないのかと思っていたので
若干、拍子抜けした。
天気がいいから、両親と散歩に行くことになった。
近所にでっかい公園がある。
うまいこと木と壁に囲まれ
車だらけの外界を遮っている、緑豊かな公園。
公園の中に、小さな丘があり
その頂上で、おじいさんが、糸を持って何かしている。
よく見てみると、凧を上げていた。
遠く遠くに、凧が、ぷかーっと浮かんでいるのが見えた。
「これ、どのぐらいあるんですか」
と聞いてみたら、おじいさんは
「300m」
と言った。
私は、凧を見ながら
晴れ渡った空に、SOSののろしを上げているようだな
と思った。
モヤっているときじゃ伝えられない。
モヤがない、今のうちに
高く高く上げ、誰かに気付いてもらわなくちゃいけない。
「退職してから、やってるんだ。
毎日家にいるのは良くないからね。」
そう言って、おじいさんは笑った。
来週から、学校は10日間ほどお休みです。
国慶節です。
空が澄み渡り、絶好の行楽シーズン
北京は、人で溢れます。