tatiアートショコラからブラシクリーナーが発売され、しばらく経ちました。
そして各地セミナーでまわるうちに、皆様の筆に対してのご質問が集まり、沢山のお声をひろう事ができました。

その中で感じたのは
理論を使い勝手にすり合わせて、出来る範囲で融通をきかせていく必要性でした。

ブラシクリーナーは乾燥性が高く、それだけジェルも綺麗に溶け揮発しますが、伴って筆のパサつきが気になるという声も多くありました。

ジェルをつけて綺麗な形に成形して保管しておきたいというお声にお応えするために試した結果、それで保管しても筆のジェル詰まりにならないような程度を見極めれば大丈夫だということになりました。

その程度というのは筆がプックリするほどに毛の間にまでジェルを含ませて保管しないということです。そうすると、先端がふっくらと広がり、筆当たりは柔らかくなりますが、細かな仕事は出来ない筆になってしまいます。

あくまでも先端の形がキープされ、中にジェルが入り込んでしまわないこと。

先端を潰さないお手入れ方法を記しますのでご参考になさって下さい。

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ブラシクリーナーです。
保管する前だけでなく、施術中にもマメに筆を洗うのに使えます。

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ダッペンなどに移して用意します。

追記:2015 EXPOにてtatiディスペンサーが発売されました。
そちらにクリーナーを移し替えて使っていただくことをお勧めいたします。

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ジェルのついた筆をいきなり中で洗わないようにします。
穂先をグリグリしてこすり洗いすることで、穂先が傷む原因になります。

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ペーパーで大体のジェルを拭き取ります。

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表面のジェルが取れたら、すくうようにクリーナーを取ります。

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そのクリーナーを使いペーパーで穂先を撫でるようにクリーナーを染み込ませます。

その際、濃いカラーなどを中身まできっちりと洗い取りたい場合は
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クリーナーが染み込まない牛乳パックなどの裏を使います。

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少し多めのクリーナーでゆったりと洗えます。汚れが出てきたらマメにペーパーで拭きます。

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筆が綺麗になったらクリーナーを拭き取り、クリアジェルで穂先の表面をコートします。決して根元や中にまでジェルを含ませないようにします。

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これでオッケーです。
キャップに挿し保管下さい。立てる場合は天地はどちらでも大丈夫です。筆の造り上確認済みです。

また最後にコートに使ったクリアジェルはクリーナーで溶け揮発しますので、次のジェルを使うときに最初にクリーナーで洗いとって下さい。

以上、現時点でのtati筆の公式なオススメのお手入れ方法としてご案内いたしました。
また何かしらの変更がありましたら記載させて頂きたいと思います。

沢山の方にご愛用いただけて、本当に嬉しいです。これからもより使いやすい筆であれるように努力していきたいと思います。