ハワイの神話シリーズ。

ここでは私が聞いたこと、調べたこと、
教わったことなどを載せていきます。
神話は諸説あります。
ここではその一説と思ってお読みくださいね。


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ヒイアカのオリ(詠唱)が唱えられています。

女神ペレの魂は体のあるハワイ島へ
帰らなくてはいけません。

そこでペレはロヒアウにこう言います。

「私は訳あって帰らなくてはなりません。」

「必ず迎えを寄越すので、それまで待っていて
くださいね」

そう言い残し、ペレは体のあるハワイ島へと
帰っていきました。


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ヒイアカのオリによって長い昼寝から目覚めた
ペレ。

ゆっくりしてはいられません。
そう、愛するロヒアウに迎えを寄越さなければ
いけないのですから。

ペレは早速たくさんの妹たちを集めて、
こう言います。

「この中から誰かカウアイ島まで行って、
ロヒアウというアリイ(酋長)を迎えに行って
ちょうだい。」

ーーーでも誰も口を開きません。
なぜなら、姉の美しい火の女神ペレは、
それは気性が激しく、思うようにならないと
溶岩を流して怒ることを知っているからです。

「誰が行ってくれるの!」

誰も手を挙げません。

必死な姉を見て、末妹のヒイアカイカポリオペレは
自分が行くことを決意します。
姉の気性は知っているけれど、
自分を温めて孵化させてくれた、
母のように慕っている姉のペレのために
自分が行くことにしました。



つづく