旅猫リポート | ひまり日和

ひまり日和

いとおしくてにくたらしい、我が家の天使、日鞠さん(ひまり)がぼやきます。

こんばんは
ひまり&坊の母です。



とある日のこと
銀座のアップルストアへ
iPhoneのバッテリー交換に
参りました。



作業は約1時間とのこと
スマホを取り上げられてしまうと
銀座での時間の潰し方がわからず
途方にくれる田舎者



フラっと入った本屋で
新作やおススメが並ぶ書棚を
なんとなく眺めていたら



(画像お借りしています)



有川浩さんの
「旅猫リポート」が
目に止まりました。



本を買うのは何年振りだろう
そのままアップルストアに戻り
三階ののシアタールームで
ページをめくります。



猫を一人称にした
独特な語り口からはじまります。
爽やかな青年とイケてる猫が
銀色のワゴンで風を切って旅をする。



軽やかなテンポ感と
日常に寄り添う言葉づかい
違和感なく読者を物語に巻き込む手腕
さすが有川浩さんだなって感じ。



もともと本が好きなほうで
若い頃はよく読んでいたのですが
ここ数年は意識的に
活字から距離を置いていました。



なぜなら一度読み出すと
他の全てを放棄してでも
永遠に読み続けたくなる
よくない性分をもっているから



今回は時間潰しのアテってことで
ストレスなく軽く読めて
没頭しすぎないようなものを
と思ってのチョイスだったのに



それなのに…
結局持っていかれました(TДT)



猫さんたちは、
人の言葉をよく理解しているそうで
特にこの、主人公のナナくんときたら
道理をわきまえたイケメンニャンコで
もしこんな猫さん近くにいたらね
滅多なこと喋れません。



以来ひまりさんを見ては
「もしかして、
わたしが言ってること
わかっているのかぃ?」
と、問うてしまうけども
じゃあどうして前触れもなく
急に噛み付いたりするのか
道理に沿った説明が欲しい。



もとい「旅猫」を読んでいると
あっという間に時はたち
iPhoneの修理はサクッと完了
帰路の車中でも読みふけり
坊の保育園へのお迎えさえ
放棄したくなるパターン
(これだから本はいけない)



が、それでは家事も育児もままならぬ
自宅では読みたい気持ちをぐっと堪え
通勤電車内のみで読むことに



この選択がいけなかった
まさかまさかの
号泣必至ストーリーで



四十路のババァがひとり車中
急に涙腺崩壊とか
不審以外の何者でもない



いとしさと切なさで
心がわやくちゃになりまして
帰宅後速攻でひまりさんを
激しく抱きしめました
(そしてひどく嫌がられました)



昨年映画化もされてたんですね
全く知らなかったけど
主演の福士蒼汰くん
ナナくんの相棒の
さわやか青年イメージにピッタリ
なにより
天才猫ナナくんの熱演が気になる



映画も見たくなりました〜



バッテリー交換時にケースをぶち壊し
新調しました