カウンセリング その5 

 

 

星普通に勉強する

 

勉強は嫌いじゃないから、普通に勉強したい。

 

「普通にやるってなかなか難しいんじゃないかな?」

 

「例えば、普通に歩こうと思ったら、右手と左足を出して、次に左手と右足を出して…、変な歩き方になるよね。」

上差し私は手を振らずに歩くので、関係ない?!

 

 

普通に勉強するというのは、そもそもどういうことかキョロキョロ

 

 

・7月X日の日記

 

あと一歩、踏み出す覚悟ができない。

もう大丈夫だとわかっていても、できない。

 

中途半端な勉強になる。

 

過去と向き合う覚悟をするとき、頭がおかしくなる。

 

勉強を普通にすることは、過去の苦しみに足を踏み入れることを意味する。

 

 

 

 

 

星乗り越える

 

前回のカウンセリングから、今の状態を本当に乗り越える必要があるのか考えるようになった。

 

「乗り越えなくても、穴を掘って進んだり、遠回りして行ったりするっていう手もあるしね。」

 

遠回りするという手段は、自分もずっと考えていた。

 

 

 

 

星y=axがy=3axになる

 

テストが近づくと、y=axがy=3axになる。

 

「感度が上がっちゃうんだね。」

 

yは自分に入ってくる刺激、aは刺激の感じやすさ、xはその他の要因。

これは、養老孟司さんの『バカの壁』を参考にしています。

 

 

 

 

スター自分が求めていたもの

 

この日のカウンセリングは、たいした話はしなかった。

 

前回ですでに私の心は決まっていたのかもしれない。

 

 

帰りの電車の中で、この時期はまっていた『深夜特急1』をリュックから取り出した。

 

『深夜特急1』はすでに読み終えていたが、今の心情をよく表しているようなフレーズがあった気がしたのだ。

 

 

私が望んだのは賢明な旅ではなかったはずだ。

 

むしろ、中途半端な賢明さから脱して、徹底した酔狂の側に身を委ねようとしたはずなのだ。

 

 

自分が求めていたのは、テストを成功させることではなかった。

 

そのことに気づいた後、さらに20ページほど読み進めると、だんだんと恐ろしくなってきた。

 

そこには、未来の自分を予言するような言葉があった。