長年の
苦しみの謎が解けて
牢屋の中にいた
小さな私を
抱きしめていると
電話が鳴った
年老いた母からだった
仲の良くない
年の離れた私の姉が
母に突然今
電話をしてきたそうだ
「じぇんこ、残して死ぬな！
兄弟喧嘩で揉めるはんで！
全部、○○さ、あげろ！」
○○は私のことなんだけども
私は大病になり、
長年勤めた仕事も解雇され
田舎で死を待っていたが
どーゆーわけか
生き返ってしまい
まだ全然治ってないけど
リベンジしに
僅かの退職金を持って
大都会の東京に戻った
という経緯だ
そんないい歳をして
無茶をする
無職の妹のことを
心配しての
言動だと思うが
母も私も
これには驚いた
なぜなら
家族の中で一番
お金にがめつい姉だったから
いかに自分が得になるか
人は利用するためにある
という駆け引き思考で
商売を大成功させ
生き抜いてきた姉
いつも
優しさと引き換えに
利用される関係に
うんざりして
縁を切って諦めていた
ずっと連絡を絶っていた
そんな姉からの突然の出来事
母との電話が終わって
ふと携帯を見たら
今度は
年の離れた兄からのメール
「野菜、送った」
これも予告なしに来た
兄とも喧嘩して
連絡をしてなかった
東京に戻り
今度は稼ぐために
働くのではなく
自分のしたいことをして
生きる
という
固い兄にとっては
訳の分からない
うまくいくかもわからない
私の計画に猛反対して
「おまえなんかに
できるわけがない！！」
大声で怒鳴り散らされ
喧嘩して離れた兄から届いた
短いメール
アレを
潜在意識の暗闇から
探し当て
理解し共感し
抱きしめていたら
こんなことが現実に起きた
しかもすぐに
こちらから彼らに
歩み寄ったわけではないが
同時に起きた出来事
私が潜在意識を書き換えて
まず
現実に起きたことのひとつだ