↓審査会が終わって

20年以上前のことです。
仕事で農林水産省の方と、とある南の島に行きました。島には希少な鳥がいるが、滅多に出会わないとのこと。その鳥を探して島の奥に入っていくと、同じような人が通ったであろう山の中には自然と道が出来ていた。
農林水産省の方は輸入を巡って中国政府と交渉もした方で、その交渉時に中国が日本側へ譲歩させようとして、「今は前例が無くとも「歩く人が多くなれば道になるのですよと」言われたとのこと。まさしくその山の中は歩く人が増えて道になった状況であった。
ブログを始めたときには空手の道を歩く人が多くなるようにと願いを込めて、ブログのタイトルを道になるとしました。
道になるの出典は魯迅の故郷です。
「そもそも地上に道はない、それは地上の道のようなものである、歩く人が多くなればそれは道になるのだ」から取りました。Aはそんなブログが始まった頃に1年生で入門して来ました。当初は引っ込み思案で、声も小さいし意思表示もはっきりしない、そんな女の子でした。
そんな子もいつしか、合宿に参加するようになった頃から段々とふざけたり、知らない他支部の子どもたちとも遊ぶようになり、試合に出たりしているうちに茶帯になりました。もう堂々たる先輩です。この度、遠くの高校に進学するに当たり別の道に進むことになりました。
同じく小学校の時に転校してきたTも同様です。故郷の一節は魯迅が希望について書いた言葉です。これから2人はそれぞれの道を歩きますが、自分の歩く道を希望を持って歩いて行ってください。先に歩く人は続く人達の希望なのですか
ら。
その鳥、「あかがらしカラスバト」には奇跡的に出会う事が出来ました。