こんにちは!
パーソナルトレーナー、ピラティスインストラクターの宇井洋人(ヒロト)です!
新年が明け、先週まではまだ少しお正月気分を引きずってしまいました、、、
今週から、本腰入れてブログもがんばります!!
先日ピラティスのご体験にいらっしゃったお客さまとお話をしていて、「ダイエット目的で3年間パーソナルトレーニングをしていて食事もできる範囲で気をつけていたけれど、あまり成果を感じられず他に何かないかとピラティスに興味を持って来ました」とお聞きしました。
体も硬く、よくほぐしてもらったりストレッチをしてもらったりしてからトレーニングをしていたと伺いましたが、対症療法的になってしまうと根本的な解決には至らないかもしれません。
なぜ体が硬くなってしまっているのか?
なぜ呼吸が浅いのか?
なぜ姿勢が悪いのか?
その原因を探る必要があります。
ちゃんと眠れていますか?
ちゃんと食事は取れていますか?
お仕事のストレスは多いですか?
デスクワークは多いですか?
スマホやタブレットはお仕事以外でどれくらい見ていますか?
普段歩いたり運動する時間はどれくらいありますか?
など、、、
まだまだありますが、その方の日常生活を失礼にならない範囲でお聞きして、直す必要があれば直すことが可能であれば、そのアドバイスをすることも重要です。
例えば、「鼻呼吸の方が良いですよ」とお伝えすることだけでももしかしたら何か良い変化を感じられるかもしれません。
1日約2万回していると言われる呼吸、、、
その一回一回の質を高めるだけでも酸素をしっかりと取り込むことができ、疲れにくくなったり集中力が増したりなど、メリットを得られる可能性は十分にあると思います。
例えば肺の形状、、、
肺は重力の関係で肺底部といわれる下の方が面積が大きくなっています。
毛細血管なども肺下部の方が多くあるため、深く呼吸を行い下部まで空気を送り込む必要があります。
口よりも鼻の方が空気の入る入り口が小さいため、同じ吸う力でもより強く吸うことができます。
掃除機のヘッドが大きい方と小さい方(隅を掃除するときに使うもの)では、小さい方が吸引力が強いと思います(ヒトの口や鼻を掃除機に例えるのは良くないかもしれませんが、、、)
鼻で吸うことで鼻腔や気道にも圧がかかり、横隔膜も大きく動くことができます。
実際に肋骨下部を触りながら、口呼吸と鼻呼吸をしてみると鼻呼吸で息を吸ったときの方が360°に肋骨が広がる感じが分かりやすいです。
(吸気時に横隔膜がしっかり下がっている)
そして肺底部まで空気を送り、毛細血管より酸素を取り込むことができます。
また口を閉じることで呼吸のペースも落ち着きますので、体内の二酸化炭素量を適切な濃度に保ちやすくなります。
血中の酸素濃度を高めるためには、適切な二酸化炭素の量が必要となります(ボーア効果)。これについては日を改めて記事に記載しようと思います。
口呼吸の常態化は、肺尖部呼吸という肺上部での呼吸になりやすく、酸素も取り込みにくいですし、吸う度に肩を上げるような呼吸になりやすくなります。
もちろんスポーツやランニングなど運動をしていて、負荷がかかってきて苦しくなってきたら口呼吸に切り替わりますが、日常生活では口呼吸ではなく鼻呼吸の方が呼吸の質は高いです。
鼻呼吸のメリットはたくさんありますので(これも後日別記事で記載します)、口呼吸のデメリットを、、、
①免疫力の低下
②内臓機能の低下(特に消化器系)
③基礎体温低下
④血圧上昇
⑤ストレス耐性低下(イライラしやすい)
⑥疲れやすい
⑦集中力低下
などなど(口呼吸のデメリットもたくさんありました)
お客様が鼻呼吸が良いと認識するだけでも、日常的に意識をして呼吸の質が変わるかもしれません。
毎回のセッションでの変化も大切ですが、その方が長期的な健康やコンディション管理に役に立つかもしれませんね