10代目の棺に花を供えようと、



真っ白なストックの花束を持ち、



森の奥へと向かっていた。





棺のほうから、



何やら物音がする・・・



ミルフィオーレだろうか?



そう思い、身構え、



音のするほうを見た。



「誰だ!」



だがそこにいたのは・・・



「・・・あなたは・・・」




「ごっ・・・獄寺くん?!・・・」



紛れもない、



愛しい



愛しい・・・・



恋人の姿――――――



「10代目・・・・っ」



その人はは白い花の敷き詰められた棺の中で、



俺をを不思議そうに見つめていた。



「10代目・・・・っ」



俺は何も考える間もなく、



花束を下に落とし、10代目の肩を勢いよく掴んだ。



10代目・・・




10代目――――――



「すいませんっ・・・・すいません・・・・」




溢れ出す謝罪の気持ち・・・・



俺のせいで・・・・



俺が・・



止められなかったせいで―――――



右腕として・・・



そして、



恋人として・・・・・・



貴方をお守りできなかった――――――




―――――――・・




10代目の話によると、



10年前から、10年バズーカで誤ってこの時代に来たらしい。




・・・・またお会いできた・・・・




10代目――――――――




俺の瞳からはまた、涙があふれ出す・・・



「ごっ・・・・獄寺くん;;?」



「・・・・・・」



10代目はあたふたと焦っていた。



その様子は、やはり幼くて・・・・



それでも・・・



俺の愛した10代目で――――



「10代目・・・・・10代目・・・・・」



気づけば俺は10代目に抱きついていた。



「獄寺くん?!//」



すいません――――



お守りできなくて・・・・・



「なっ・・・何?・・・んんん////・・・」



俺は10代目に強引に口付けをしてしまった。



「んぁ////・・・・ハ/・・・・」



10代目は苦しそうに眉をひそめ、



口の端から涎を垂らす・・・



「ハ///・・・・ん//・・・・・」



きっと俺を愛してくださった10代目ではないのかもしれない・・・・



でも・・・



それでも・・・




「10代目・・・・」



その感情は抑えきれない―――――









――――――――・・・・



「ぁっ///・・・んっ///ぁあ・・・//」



何度・・・・



「ぁっ///・・・ぁぅ///ん///・・・・」



何度あなたを思って・・・・




何度涙を流したか―――――




貴方が残した手紙には




泣かないでくれとありましたが・・・




そんなのは無理で・・・




俺は―――――・・・




「獄っ///・・寺///・・くん・・・・」




「本当に・・・・すいません・・・・」




・・・10年バズーカということは




5分しかない・・・・




これは




永遠に続かない・・・・




一時の幸福――――





――――・・・





10代目・・・・




白いストックの花の花言葉を御存知ですか?・・・




―――永遠の愛―――




これはたった5分の快楽だ・・・・




永遠の愛なんて・・・




もう叶わない―――――――――




ならば・・・



せめて・・・・



「ぅっ///ぁ/んっ////・・・・・・・」



せめて叶わぬ時ならば――――



たった5分でいい・・・



それでも貴方に再び会えた幸せを噛みしめ・・・



この少しの喜びに溺れよう―――――――




どうせまた悲しみにくれるならば・・・



どうか・・・




俺に至福を・・・・



嗚呼




いっそ、時が止まってしまえばいい・・・



永遠の愛を・・・・




どうか・・・・・




どうか―――――――・・・



END

今・・・



目の前にいるのは・・・



ウチの恋人なのだろうか・・・・・・?







―――――――――・・・



「あのっ・・・」



両手を手譲で繋がれたツナは、



不思議そうにスパナを見つめる。



「あのっ・・・スパナさん・・・」



「何?・・・」



引き腰で、不安そうな瞳で・・・



「さっきの話は・・・本当なんですか?・・・」



「何の話?・・・」



「そっ・・・その・・・・


 俺が・・・スパナさんの恋人って話・・・・」



その言葉で、



スパナの作業する手が止まった。



「ぁぁ」



その小さな言葉を発するたびに、



小刻みにアメが揺れる。



「////////っ」



ツナの顔は真っ赤になっていた。



「でも・・・



 アンタはウチをおいて勝手に逝った」



「ぇっ・・・・」



そう、



この2人を引き裂いたのは



10年後のツナの死――――――



「ボンゴレ・・・アンタは・・・



  本当にボンゴレか?」



「え?・・・んっ///」



スパナは、



ツナの手錠の鎖の隙間に入り込み、



勢いよく口付けをした・・・



「んっ//・・・んん//・・・」



離れるにも、



ガチャガチャという金属音が鳴るだけ――



「んぁ//・・・ハ//・・・・」



「ボンゴレ・・・アンタは・・・アンタは・・・・」




「・・・?スパナさん・・・なんで・・・・




 泣いてるんですか?―――――」




「・・・・・・・」



スパナは気づかぬうちに、



頬に涙がつたっていた・・・・・



目の前にいるのはこの時代のツナではない。



それでも、 沢田綱吉 ということに代わりなかった。



「・・・・・・綱吉・・・・」



「なっ・・・なんで?;;・・・」



「綱吉・・・・会いたかった・・・・」



「スパナさ?・・・ぁっ///」








――――――・・・



「ぅぁっ///・・・・・ぁ//・・・」



かってに死んだと思ったら・・・



また突然ウチの前に現れた――――



「ぁ//・・ぁぅ///・・・」



意味分かんない――――



「綱吉・・・・・」



でも・・・



なんでか分かんないけど・・・



涙が流れた―――――――







―――――――――・・・




「スパナさん・・・///・・すいません・・・//・・・」



綱吉は急にそんなことを言い出した・・・



「なんで?・・・なんで綱吉が謝るの?・・・」



綱吉は甘い吐息と涙を流し、



ウチの袖を掴んできた。



「俺が・・・10年後の俺が・・・死んだせいで



  スパナさんを悲しませて・・・・」



・・・・・・綱吉・・・・



「俺・・・この時代に・・・早く・・・・」



「いい」



「ぇっ?・・・」



綱吉がいないこの時代に



戻ってこなくていい――――



綱吉のいないこの時代に



たどり着こうとしなくていい――――



だから・・・



せめて今だけ―――――



「アンタは・・・未来を変えてくれればいい・・・」



「未来・・・を?・・」



この時代を変えれば、



アンタが生き返るという保証もない―――



でも・・・



少しでも・・・



たった1%でも確率があるなら・・・





「ぁっ//・・・・ぁああ・////・・」



未来を変えてくれ――――――





アンタがいないこんな時代を・・・



ウチを苦しめる未来を――――




綱吉・・・・・



ウチをこの苦しみから解放してくれ・・・・



綱吉・・・



どうか・・・・



綱吉―――――――――――



END

「恭弥ーーーーー♪」



ディーノは突然、




雲雀のもとに訪れた。





「なんだい?さわがしいね・・・」



不満そうに、自室に入り込んできたディーノを見る。




「俺さ、日本文化に触れてみたいんだw」




「・・・・で?」



ディーノはなにやらゴソゴソと紙袋をあさり、




自慢げに着物を取り出した。



それは、



ぼかしたような赤い布地に、小さな花が



いくつもちりばめられた、美しい・・・




女物の着物―――――――



「は?・・・


 キミ、僕が男か女かもわからないの?」



「?わかるに決まってんだろw



 だって日本は着物を着てセッ・・・・」



「咬み殺すよ?」



間髪入れずに、雲雀は怒りの声を上げる。



どうやらディーノは、



わけのわからないことを覚えたらしい。



「いいじゃねえかw



 ちょっとだけw なっ?」



両手の掌を顔の前で合わせ、



片目をつぶり、なにやらねだってくる。



「いやに決まってるだろ・・・」




「・・・・じゃあ俺が着せてやろうか?」



「へ? わっ・・・ちょっ;;]



不意に雲雀は、床に押し倒された。



勢いよく倒されたため、




背中に軽い痛みが走る。



「待っ 何して・・・」






雲雀の上に跨り、両手を1つに束ねたディーノは、



雲雀のワイシャツを乱暴に脱がす



「やめっ・・」



服をすべて剥がされ、無理やり着物に袖を通させる。



前を大きく開いたままの着物姿は、



なんとも言えない色気を発していた。



「・・・・・////・・・・」



「可愛い。恭弥」



雲雀はディーノを睨みつけるが、



さらに色気を誘うだけ・・・・




「そんじゃ。


 日本文化に触れさせてもらうぜw」



「ぇっ・・・」















―――――――――・・・



「ちょっと・・・/////・・・ぁぅ///ん///・・・・」



ほとんどはだけてしまった着物・・・




雲雀の頬は、着ものの布地よりも



赤く染まり、



その頬を伝う透明の涙が、



宝石のようで―――――



「ハッ//・・・・ぁ/・・・ぅ//・・・・」




「最高だな。日本文化」



ディーノの勘違いは、



雲雀をここまで飾り付ける・・・




花のよう・・・・



否、



美しく咲く花の中で、




最も美しく咲く、





一輪花―――――――




その花は散ることなく、




快楽に表情を歪ませ、




美しく咲く狂う―――――




止まらぬ甘い吐息は、




美しく奏でられるように・・・・





咲 き 狂 う 




END

雲雀は最近、



何かをよく読んでいた。



何を読んでいるのか と山本が聞いても、



うるさい。



黙れ。



咬み殺す



の一点張り。



その本にはカバーがかかっていて、



覗くこともできなかった。








「ひーばーり♪」



今日もまた1人、



応接室で本を読む雲雀のもとに、



山本は上機嫌に訪れる。



「なぁなぁっ!今日こそは何の本か教えてくれよ」



「駄目だよ」



即答で断る雲雀。



だがあきらめずに山本は、雲雀の顔にズッと迫った。



「近いよ」



「ヒバリ眼鏡似合うのなw」




雲雀は字を読むときはメガネをかけている。



「それはどうも。」



本に集中し、ここ最近はこのような反応ばかりだ・・・



おおらかな山本でも



さすがに限界だった。



「ヒバリ」



「何?  ひゃっ!」



山本は至近距離から、雲雀の耳に



フッと息をかける。



突然の事に驚き、



雲雀は持っていた本を床に落とした。



「あっ」



「よっしゃ♪」



雲雀の反応より先に、



いち早く山本は本を広いあげる。



「待っ」



「さーって、何の本かな・・・・?・・・・って・・・・え?」



カバーをはずし、本のタイトルを見て、



山本は言動を一時停止させた。




「ヒバリ・・・・;;コレ;;・・・え?;;」



「////・・・・・・っ」



本のタイトルは




――― 彼を満足させる100の質問 ―――



「ヒバリはこれを真剣に読んでたのか?」




「・・・・そうだよ・・・・悪い?///・・・・」



「いや・・全然悪くないけどさ・・・・



 まさかこの本俺のために?」



「・・・・・・////」




山本はパラパラとページをめくり、




適当なページの文を読んだ。



「【彼を満足させる方法⑤


 

  素直になること】 だってさw」




「知ってるよ」



「そんじゃヒバリは勉強したから


 今襲ってもオッケーだよなw」



「は?! 何言ってん・・・・・ぁっ//・・・・や///・・・」




―――――――――




ヒバリは可愛いことするのな




「ぁっ///・・・ひぅ///・・・」



俺はどんどんお前に飲み込まれちまう・・・・



「ぁぅっ//・・・・ん//・・・」



でも雲雀はそのままでいい。



そのままのヒバリでいい。



「ぁっ//・・・ぁああああ//」



愛してるぜ・・・



ヒバリ――――――――



END

クリスマス―――――



町中がイルミネーション一色になり、



そこらじゅうにカップルが溢れかえる。



そして今日は



雪が降るらしい――――――







「獄寺っ」



廊下をダルそうに歩く獄寺に、



山本は明るく声をかけた。



「獄寺っ 今日は雪らしいぜ!」



まるで小学生のようにはしゃく山本を



獄寺は馬鹿にしたような目でみる。



「テメーは・・・・



  雪ごときで騒いでんじゃねーよ」



「いいじゃねーかw


 なぁっ 今日屋上で一緒に見ねえか?クリスマスだしw」



「はぁ?!いやに決まってんだろ 寒い。」



だが山本は、



獄寺の肩にポンッと手を置き、



軽く揺する。



「まぁまぁw なっw 今日の8時。



 こっそり忍び込んで、屋上に集合なw」



それだけ言うと、山本は立ち去ろうとした。



「はぁ?!ちょっと待っ・・・」



すると山本はすれ違いざまにそっと言葉を残す――――



「・・・・・2人きりでな」





―――――――――――・・・






8時―――――――



獄寺はしぶしぶ学校に忍び込み、



屋上へ上がった。



「来てやったぞー」



冷えた金属のドアノブを握り、



重いドアを開ける。



だが屋上に山本の姿はない――――



「?・・・んだよアイツ


 自分で誘っといていねぇのかよ・・・」



獄寺はゆっくりと外に歩み出した。



すると



「?!」



後ろから突然、手で目をおおわれた。



「なっ・・・山本か?!」



「あたり~w」



「手、離せ。見えねえ」



「悪りぃw でもあと5秒目瞑っててよ」



「はぁ?・・・」



「5秒だぜ!」



「・・・・・・」



獄寺はしぶしぶ目を瞑り、



体内時計で5秒を計ろうとしていた。








「もういいぜっ」



山本にそう言われ、



獄寺はゆっくり目をあけようとした時、



それと同時に、首元に温かいものが触れた。



そっと首元を見ると、そこにあったのは・・・・




赤い、長いマフラー―――――



「・・・・?」



「クリスマスプレゼント♪」



目を上げると、そこにいるのは



満面の笑顔を見せる



恋人―――――――



「―――――ありがとよ・・・」



「どういたしましてw」



獄寺は小さく笑顔をつくり、



山本にほほ笑みかけた―――――――






―――――――――――



「あっ 雪だぜ獄寺っ」



獄寺の巻いていたマフラーに、



真っ白な粒が舞い降りる・・・・



その粒は雨より優しく―――



想いよりは冷たく―――――



いつの間にか、2人の吐く息は



白くなっている。



「・・・・山本っ」



「ん?」



山本はゆっくり振り返ると、



首に温かい感覚―――――



「・・・・寒いだろ・・・」



山本の首には、



獄寺からのびたマフラーが巻かれていた。




「ありがとなw」



山本はこの寒さが嘘のような笑顔を見せ、



巻かれたマフラーごと、



獄寺を引き寄せる。




「んっ///・・・・」



降り積もる雪に交じり、



重なる2つの唇――――――――――



「ん//・・・・ハ//・・・・」



それは次第に深く――――



深く――――――――




「獄寺・・・・・



   メリークリスマス」




それは



雪をも溶かす



温かい、



温かい・・・・・




熱―――――――――――



END