整体師という職業柄、「癒し」というものについて考える機会は多い。
何せ、自分が疲れやすい体質だから。
昔から無精者でしたが、一度取り組み始めると集中し過ぎてしまう性質でした。
仕事でも自分の体力や能力の上限を超えている事にも気付かず(或いは気付いても無視)
心身に蓄積した疲労に健康を蝕まれ、ついにはダウンしてしまう事も度々ありました。
それに加え神経質な性格でもありました。それ故ストレスも溜まり易い。
そこから不眠症になり、更に体調を崩すという負のスパイラルにはまってしまった事は
一度や二度ではありません。
私には独立開業の夢があり、実現に向けて日々勉強の必要に迫られている。
当然、疲れる。
だが時間は無駄にできない。
とはいえ、お客様を癒す立場の人間がこのような体たらくではお話にならない。
まずは自分のケアができないようでは人様のケアなどお笑い種である。
では、どのようにして自分の疲労、ストレスを解消していくか?
その方法は人それぞれであると思います。
ある人は買い物、ある人はカラオケ、またある人はスポーツなど・・・etc
私の場合は「海」です。
少年時代、千葉の内房で過ごしたことがあるせいか、海が大好きなのです。
干してある地引網の匂い、潮風、波のせせらぎ、海面の照り返し・・・
全てが私に元気を与えてくれるのです。
だから毎年夏は必ず海に行かなくては気が済まないし、夏が始まらない。
そんなわけで、今年の夏は小笠原へ旅に行こうと決めたのです。
以前から興味はありましたが、今年世界遺産に登録され、注目度も高まっている。
本格的に混んでしまう前に行ってしまおうという気持ちもありました。
フェリーの切符、宿の確保、各種ツアーなども申し込み、あとは当日を待つばかりでした。
・・・後の運命など、当時は知る由もありませんでした。