結局どうする⁉膵嚢胞(IPMN)の経過観察 (2)
前回の記事の続きです。今回改めて、IPMNのことを復習しようと思い、とても患者に寄り添った説明文を記載してくれているがん研有明病院のIPMNのページを再読した。この病気を1982年に世界に先駆けて報告したのが、この病院の医師だったようで、そういった意味でもリスクや気になる点がとても分かり易く、記載されています。未読の方は、ぜひ一読をおススメします!(特に、下記の一文は深く頷きました。私はIPMN初期ではなさそうですが。)『病気を正しく理解し、正しく恐れることは非常に難しいことですが、診療の現場においては、このIPMNの初期像と思われる方ががんになる寸前のIPMNの情報を仕入れて過剰に心配されていることが多いようにも思います。』膵管内乳頭状粘液性腫瘍とは|膵臓がん|がん研有明病院www.jfcr.or.jp私が経過観察をどこでするかについて、悩んでいる理由は、色々あるのですが、列記してみると・・・①経過観察を2か所で受けられるのか問題。がんセンターで経過観察中(1年に1回)なので、他のクリニックや病院などで、半年ごとの経過観察をすると、セカンドオピニオン的に扱われる可能性があり、話がややこしい。(実際に1か所断られている)※ただ、前出の医師に聞いてみたところ、2つの病院で経過観察できる場合もできるとのこと。②EUSのリスクが怖い問題。EUS(超音波内視鏡)は、精密検査として有用だけど、検査に伴うリスク(稀ですが)もあるのでアフターケアを考えると出来ればクリニックではなく総合病院で受けたい。(東京でEUSを行う開業クリニックは、大学病院の専門の内視鏡医が特定曜日にクリニックに出勤し、担当することが多いので、基本大丈夫だと思うのですが。)③膵臓ドックの費用高いのでクリニック選びが慎重になる問題①の問題を気にせず、受けられるのは、自費の膵臓ドック系の検査。ただ、高額なので検査内容や精度の確認含め、比較検討が必要。(この時間をまだ捻出できていない。2月中に決めたい!)私はまだ子供が幼児なので、最善の施策は打ちたい・・・。子供が成人していたら、1年に1回でいいかなと思っていたかも。IPMN自体が癌化する確率は、私が読んだ色んな病院などによる説明文の中でも一番高く記載されているもので10%、よってほとんどの方は大丈夫なので、過度に恐れず(こんなにびくびくしている私が言うなって感じですが)ひたすらに淡々と経過観察していきたいですね!2月中にどこで経過観察するかを決めようと思うので、また比較検討結果もご報告できたらと思います!ちなみに、ネット検索していたら、IPMNにも注力されているクリニックを発見。EUSのかなり熟練した専門医師(院長)による検査が受けられるようで、近くにあったら是非、経過観察してもらいたいと思いました。自宅から遠いのが難点ではありますが、こちらのクリニックの「膵癌ドック」も良さそう!と思っています。膵がんドック|みゆきクリニック膵がんドック。多摩市連光寺にある、みゆきクリニックです。内視鏡内科,消化器内科,内科の診療をいたします。お気軽にご相談ください。miyuki-cl.comこの医師のブログ、最新のIPMN関連の論文を分かり易く紹介していてとても参考になるので、ぜひこちらもご一読ください~。論文紹介:日本における分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の悪性化の実際:多施設共同研究補足:IPMNより注意すべきなのは、IPMNとは別の場所に現れる併存膵癌であることが記載されています。これは、私が半年ごとに経過観察したい強く思う理由のひとつです。