人生の豊さを「命の長さ」以外で捉える
ご訪問有難うございます!このブログでは膵嚢胞の経過観察中の記録や日々の色々な思いを綴っています。膵臓に病変があると分かってから、「平均寿命まで生きられず想定していたよりも人生が短くなってしまったら…」と思うと、時々切なくなる時がある。そんなことを考えていたら素敵な本の一節に出会った。『100年の旅 Hundred Years of Life』(かんき出版)という大人向けの絵本だ。100年の旅 | ハイケ・フォーラ, ヴァレリオ・ヴィダリ, 前田 まゆみ |本 | 通販 | AmazonAmazonでハイケ・フォーラ, ヴァレリオ・ヴィダリ, 前田 まゆみの100年の旅。アマゾンならポイント還元本が多数。ハイケ・フォーラ, ヴァレリオ・ヴィダリ, 前田 まゆみ作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また100年の旅もアマゾン配送商品なら通常配送無料。amzn.asia2018年にドイツで出版され、14か国以上で翻訳されている。1歳1ページの構成で、年齢ごとに短い言葉でその年齢で捉えている世界を表現する、素敵なコンセプトの絵本。その中に心に残る言葉があった。「もし年齢が年ではなく、かけがえのない瞬間で数えられるとしたら?」人生の豊さを「命の長さ」以外で捉えようとしたときこの考え方はとても素敵だな、と心に響いた。そして早速、寝る前に携帯のメモ帳に自分の2~3才くらいから今に至るまでの心に強く残っている「かえがえのない」記憶を思い出し番号を振りながら、端的に箇条書きにしてみた。すると、すぐに書き出せたのは、28個の記憶だった。いやいや、私の人生もっと素敵なこと、沢山あった。これはじっくり思い出して、書き出さなくてはと思った。書き出すべき思い出はもっともっとある。今は亡き、優しい祖父母と喫茶店でクリームソーダを飲んだ夏の日。若くして亡くなった従兄と海岸や丘で語り合った日々。南仏で大変な仕事を乗り越えた後に、仲間と白ワインで乾杯した昼下がり。初めてジョージア・オキーフの絵をNYの美術館で見た時に心が震えたこと。夜寝る前にゆっくり記憶を巡らせながら、書き出していけば、きっと年内に70個=70歳くらいにはなれる気がする。「かけがえのない瞬間の数で、自分の人生の年齢を決める。」そのためにも、今日も、明日も、そのような瞬間を見逃さないように、そして、そのような瞬間に出会えるように行動していこうと思った。