こんにちは(^^)/
HUGME助産師の押川です
先日の病院当直でのお産をレポしますね
夜10時
病院に電話が
「陣痛が10分間隔になりました」
と初産婦A子さんからでした
私は「陣痛間隔が7~8分になったら
もう一度お電話ください」とお願い
自宅待機や受診後もう一度家に帰って
いただくことはよくあるケースです
深夜1時
再度お電話があり
陣痛間隔が短くなったとのことで
ご主人と来院されました
診察をしてみると
子宮口4㎝
だいぶ柔らかくなってきていました
子宮口は開き具合だけでなくて
硬さや短さ(←展退といいます)なども重要なんです
まだまだ時間はかかるけれど
そのまま入院し陣痛室へ
陣痛室では
赤ちゃんの心音と陣痛をモニタリングする
NSTという機器を装着しますよ♪
👇こういうの
陣痛はモニター上も6~7分間隔くらい
これがグングン狭まれば
子宮口も開くし赤ちゃんの頭も降りてくるのだけど
深夜3時
来院から2時間たっても間隔は狭まらず…
痛みは陣痛時に「フーフー」と苦痛表情
しんどいよね涙
もちろん陣痛の増強はないので
子宮口は少し柔らかくなった程度で4㎝で変わらず…
こんなしんどいのにまだ開いてないの??!!
ってなりますよね。私もお伝えするの心苦しいです...
そしたらA子さん
「痛いけど…なんだかすごく眠たい…」と
「出産中に痛いの眠くなるとかあるの?」
「痛いのに眠れるの?」
とよく聞かれるのですが…
約6割の方が
分娩時に眠気を感じるといわれています
実はこの眠気
分娩がグ~ンと進む前兆だったりします
何故眠くなるかというと
もちろん分娩に伴う疲労もありますが
βエンドルフィンというホルモンが関係
βエンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれ
モルヒネの6倍の鎮痛作用を持つこと
でも知られています。
お産時には、このエンドルフィンの血中濃度が
平常時の2〜6倍にも増加
これによってお産に伴う痛みを和らげてくれますし
眠気も引き起こすと考えられています
ちなみにお産が怖くて不安で緊張で…という感じだと
アドレナリンが出てエンドルフィンの放出を阻害するので注意
エンドルフィンがしっかり作用している
ということはその他の分娩進行に必要なホルモンも
沢山分泌されていることが推測できるので
分娩時に睡魔がでてきたら
お産が一気に加速するサインともなるのです
研究では眠気が襲ってきた2~3時間後に
分娩となるケースが最も多いみたいですよ
さてさて、エンドルフィンさん
のお話が長くなりました。レポに戻ります。
話の脱線がとまりません
A子さんには
「起きたら一気に進んでくるかもよ~」
とお伝えして寝てもらいました
パパも少し休憩。手が痺れながらマッサージされてました
そんなこんなで45分後…
深夜3時45分
A子さん「なんか急に痛みが強くなってきた」と。
明らかに痛そうで陣痛時には「ウーウー」
陣痛も3分にまで縮まってきました
内診すると子宮口も8㎝
想定以上に爆進しました。
深夜4時15分
子宮口が全開大
朝5時
分娩室へ移動して
朝5時半
無事出産になりました
分娩台で頑張る時間は1時間ないくらいだよ♡
短い人だったら5分とか!実はよくあること(笑)
出血も少なくカラダへのダメージも最小
赤ちゃんも元気でとっても安産でした
安産の秘訣は沢山あるけれど
カラダを緩める、リラックスするというのは
とっても大切
何も勉強せずに試験に臨むって
ものすごく恐怖感というか…神経削れる
出産も同じだと思うんですよね
流れとか、過ごし方とか知識として
持っている方はお産のリラックス度が全然違う
出産の知識はしっかり入れて
ご夫婦で万全の体勢で臨まれてくださいね
ちなみに
立ち会いをするか悩んでいる方多いですが
夜中の陣痛室に一人は辛いです・・・
この日の当直も
分娩は私1人が数名同時に担当しています。
もう1人は入院中の患者さんをみています。
どこの病院も夜間は助産師1人で出産される方全員
を担当するところがほとんどだと思います。
一晩で5人とりあげた夜もあったな~。。。新月DAY。。
何が言いたいかというと
入院してもずっと側に助産師がいるわけではないことがほとんどです
ちなみにドクターは最後の最後に登場です。
後ろ髪を引かれる思いで陣痛室をあとにします。
ごめんなさい。
パパも一緒に頑張っていただけると
ありがたいです
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