主要為替レート 

/ドル : 82.0700円

/ユーロ: 114.0108

/ポンド: 130.4929

/豪ドル: 80.8636

ドル/ユーロ: $1.3892


利回り
米国債10年債 2.392
日本国債10年債 0.875

英国債10年債 2.872

豪国債10年債 5.080


-本日発表の米経済指標(カッコ内予測)

特に大きな発表はなし


 各国の通貨切下げ競争が話題となっている。ついにニュージーランドもNZDが高すぎると不満を漏らしはじめた。


どの国も通貨切下げ競争が最良の選択ではないことはわかっているのだろうが、相手がそうするのなら自国の産業保護の観点から切下げはやめられない。まるで「囚人のジレンマ」をライブで見ているかのようだ。

今週から回帰分析を開始したので分析の基礎となる統計的なところをまとめておきます。


このブログでは次の為替レート決定モデルを想定しており、日米の金利差を唯一の説明変数とする単回帰モデルとなっています。


(1)為替レート決定モデル


為替レート(JPY/USD)=α+β(米国金利(Ru)-日本金利(Rj))+残差項(ε)

*但し残差項(ε)は平均0、標準偏差σの正規分布にしたがうランダムウォークと仮定


なお、日米の金利は各国の10年物国債の利回りを使っています。


残差項(ε)は、相場における金利以外の理由による全くのランダムな動きを表しており、平均=0、標準偏差(σ)の正規分布に従うものと仮定しておきます。


つまりこのモデルでは金利により説明できる相場変動 「α+β(米国金利(Ru)-日本金利(Rj))」の部分と全くランダムに変化している残差項(ε)とに分けて、為替レートの変化の度合いを見ていくことになります。


(2)各用語の意味


α(アルファ):

回帰におけるY軸との切片で、このモデルでは仮に金利差がゼロになった場合の為替レートを示します。


β(ベータ):

金利の変化に対する為替相場の変化の感度を示しており、例えばベータが「10」の場合、1%金利差が変化すると10円、0.1%金利差が変化すると1円為替レートが変化することになります。


εのσ(ボラティリティー):

このブログでは残差項(ε)の標準偏差(σ)をボラティリティーと定義します。仮にεが正規分布とするならば為替レートは、回帰式の理論値( 「α+β(米国金利(Ru)-日本金利(Rj))」)の±1σ以内に67%、±2σ以内に94%の確率で存在しているはずです。つまり、ある日の為替レートが回帰式の理論値から±2σ以上かい離することは6%以下の確率でしか起こらないことになり、「その日の金利差から考えれば高すぎる若しくは安すぎる水準」であることが考えられます。

*但しεがモデルの前提のとおり、正規分布にしたがう場合。


(3)モデルの検定


相関係数:

2つのデータがどの程度連動して動いているかの指数。このブログでは為替レートと金利差の相関係数を計算しています。相関係数は必ず-1以上、+1以下となる性質があり、相関係数が+1とは2つのデータが完全に連動して変化していることを意味し、-1の場合は全く反対の動きをしていることを表しています。また、ゼロの場合は2つのデータは全く関連性なくバラバラに変化することになります。


R2(決定係数):

回帰モデルの説明力を表す指標。この指数は0以上1以下の値をとり、1に近ければ近いほどモデルの説明力が高いことを示します。


有意F

回帰モデルが全体的に全く意味のないものかどうかを判定している指数。この値が0.05以下であれば統計学ではその回帰モデルにはそこそこ意味がありそうだということになり、0.05以上であればその回帰モデルは疑わしいと判断されます。

*ただし5%有意水準において




*統計的厳密さには欠ける表現があるところは、ご容赦ください。


ブログも3週目に入りデータ数が15点となったため今回のWeekly Reportより回帰分析を実施。

今週を含めた直近3週間の日米金利スプレッドと為替レートは以下の通り



Hummingbird ‐定点観測--week#3_2010Q4

*ただし、10月7日分はデータが取れなかったため、一部データの欠損があり


これをチャートにまとめたものが以下のグラフとなる。



Hummingbird ‐定点観測--チャートweek#3_2010Q4

金利の動きに対して為替が緩やかに対応している状況が読み取れる。

これをもとに次の単回帰モデルで回帰分析を実施。


-モデル式-

為替レート(JPY/USD)=α+β(米国金利(Ru)-日本金利(Rj))+残差項(ε)

*但し残差項(ε)は平均0、標準偏差σの正規分布にしたがうランダムウォークと仮定


Hummingbird ‐定点観測--散布図week#3_2010Q4


回帰分析の結果は.....


為替レートと金利差の相関係数=0.729

α(仮に金利差がゼロになった場合の為替レート)=63.125円

β(金利差が1%変化した場合の為替レートの⊿変化量)=13.428円

εのσ(為替が金利以外でランダムに変化する割合、ボラティリティー)=0.745円

モデルの決定係数=0.5313


データ数が15点のため決定係数が低い値となっている。今後データ数を増やして信頼性を上げていきたいところ。


念のために回帰分析の概要を以下に記録する。


Hummingbird ‐定点観測--回帰分析概要week#3_2010Q4

●今週のまとめ

 日銀の政策金利発表、米国の失業率の発表と大きなイベントが続いたが、米国の経済指標が悪いことを受けて市場は米国の金融緩和を予測、これが米国の長期金利を低下させ大幅な円高となった。

 週末にはG7が行われ通貨切下げ競争に批判的な意見が出されていることから日銀の介入は実施しにくい状況。加えて今週日銀はゼロ金利政策を復活させており、CPやREITの買取を含む思い切った量的緩和にも踏み込んだ。その上でのこの円高であるだけにこれ以上の円高を阻止する介入以外の金融政策が乏しいのも現実だろう。

 11月のFOMCに向けてさらなる円高が進行しそうな気がする。とはいうものの個人的にはドルショートで勝負する気にはなれない。今週の終値は上記回帰結果から見ても1円以上円高の水準でありなにやら投機的なものを感じるし、介入を警戒する必要もある。スワップのことも考慮すれば、今の円ドルは複雑すぎる。


主要為替レート 

/ドル : 81.84円

/ユーロ: 114.04

/ポンド: 130.41

/豪ドル: 80.54

ドル/ユーロ: $1.394


利回り
米国債10年債 2.342
日本国債10年債 0.873

英国債10年債 2.854

豪国債10年債 5.006


-本日発表の米経済指標(カッコ内予測)-

●非農業部門雇用者数変化-9月:-9.5万人(-0.5万人)
●失業率-9月:9.6%(9.7%)
●民間部門雇用者数変化-9月:6.4万人(7.5万人)
●製造業雇用者数変化-9月 :-0.6万人(0.4万人)