今週は米国の長期金利が上昇したため日米の金利差が拡大した。逆を返せば日本の長期金利は低いレベルにはりついており、日銀としてはやりたいことはできているともいえる。外資系のヘッジファンドからは米国債はバブルであったとのコメントも出ており米国長期金利の低下はひと段落しそうな雰囲気となってきた。
ところが為替相場のほうは、米国の金融緩和予測から円高一辺倒。今週を含む過去3週間の為替と金利差のデータは以下の通り、
*ただし、10月7日分はデータが取れなかったため、一部データの欠損があり
過去3週間は金利差と為替レートの相関係数はほぼゼロとなり、金利差に関係なく円高が進んできていることがわかる。特に今週は金利差と為替相場が反対に動いていたとても奇妙な週だった。
先週までは、それなりに連動していた金利と為替相場が今週に入り大きくかい離してきている。(ちなみに今週金曜日の金利差の水準は9/20頃の水準とほぼ同じであり、9/20の円相場は85.7円台であった。)
このように金利差と為替の相関が低い状況をどう考えればよいのか?
①金利差は為替相場に影響を与えないのか?
②現状は金利差を無視したいわば行き過ぎた円高が進行しているのか?
この答えを出すにはデータが少なすぎるが、過去の公開情報を確認しても長期トレンドとしては①の状況は考えづらい。個人的には②の可能性が強いような気がしている。
そうであるならばミーンリバージョン(平均回帰)がおこるのか?
少なくともいえるのは、ここでドルを買うのは市場的には「逆張り」戦略であるため、ファンダメンタルの投資家としてはいきたいところだが、ガッツのいる場面だ。
●今週のまとめ
11月のFOMCに向けた米国の金融緩和を市場は過度に織り込んだ可能性がある。FRBからも量的緩和の実施については力強い発言がされているがその規模に関しては少し控えめな意見も出ている。金融政策に敏感な債券市場での米国債の利回りは反転した可能性もある。為替相場もドル高に向け反転を開始するのか?
注目したい。
