1週間ほど前「VERSANT」という英語の試験に書いたところ、コメントなどをもらいましたので少し補足しておきます。

その1では試験に関してまとめてみます。
その2では私の語学に関する背景・学習法を簡単にまとめておきます。

VERSANTに関してはこちらをご覧ください。
https://www.versant.jp/

TOEIC相当レベル 977-990

 


もともとTOEICとVERSANTではテスト方法が異なるので単純に比較できないので、あくまでも過去の統計などからVERSANTとTOEICの得点との関係により「推測」したもので、絶対的なものではありません。実際下記のような「注意書き」が書かれています。

Versant English Test と他の英語テストとの関係を調査する研究が行われ、ここにある予測相当スコアはあくまでも本研究で用いられたデータのみに基づいており、予測スコアを示してはいるものの、他のテストにおける点数を保障するものではありません。

TOEICとVERSANTスコアの相関
https://www.versant.jp/campaign/201807/_pdf/campaign201807_midreport3.pdf

 

今の私が今TOEIC受験したら977-990などは無理だと思います。まず長時間の集中に耐えられません(笑)。先日の20分でも疲れました。その一方でTOEIC満点の人がVERSANTで満点あるいはそれに近い点数をとれるかというとこれもわかりません。

主な理由は試験方法が異なることです。TOEICは主にL/R(リスニングとリーディング)ですが、VERSANTはL/S(リスニングとスピーキング)を中心にしています。TOEIC(S/W)というスピーチとライティングを中心にしたテストもあるようです。

 


一般的な誤解

よくTOEIC満点の人は「ネイティブ並」とか「完璧」と思われがちですが、必ずしもそうとは言えません。ある人の記事で「TOEIC 900点台」と履歴書に書いて面接を受けたところ、英語で話をするように指示されがうまくできなかったとありました。ただし、TOEIC高得点の人がリスニングが得意で、読解、文法力があることは間違いありません。

 

 

テストと実際


VERSANTの試験ではメモが禁止されていますが、実際の現場ではメモをとらないことはありえませんし、不明点は聞き返したり、言い換えて理解が正しいか確認しますので、試験の方が条件は厳しいです。
 

 

中間レポートから抜粋


VERSANTの中間レポート(10/12)によれば、TOEICのスコアが900点台の人の平均が51点である一方、TOEICスコアが900点台の人の4割がVERSANTのスコアが47点以下だそうです。VERSANT受験者全体の平均スコアは45.6点(中間報告10/12現在)で、TOEICスコア700点台の人の平均はこれを下回るそうです。両方で高いスコアがとれるのが理想かもしれません。前回?のVERSANT日本人平均スコアが38点だったそうなので、今回はかなり上昇していますが、認知度が上がるといろいろな「攻略本」などが出てきてさらにアップすることが予想されます。

 

 

楽天の例


最近の記事によれば社内英語公用化で有名になった楽天のTOEIC平均点は830点だそうです(テレ朝NEWS、2018/10/24)。その一方でVERSANTスコア50点以上(80点満点)を目指しているという記事もありました(東洋経済、2015年)。

 

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バブル崩壊後の失われた10年の時期、私も社外勉強会に参加していましたが、参加者の一人が勤務する会社が外資に買収され大混乱していたというのが記憶にあります。今でも通勤電車の中でNHKの語学講座のテキストを広げている中年サラリーマンを見かけます。すべての企業が高いスコアを要求しているわけではありませんが、サラリーマンには大変になってきました(今さら何を言っていると言われそうですが・・・)



その1終わり