AB型講座「雨ニモマケズ」 | 小次郎 フルコンタクト空手 中学生 チャンピオンへの道

小次郎 フルコンタクト空手 中学生 チャンピオンへの道

フルコンタクト空手で日本一を目指す小学~中学生の物語

初戦の敗戦からまた新たなトレーニングを開始した。

今年の課題は2つ、
パンチ力の強化と、
下半身の強化。

まだ未完成なので、コツを掴んだらだな~

見とけよ~小次郎ライバル達。


ここからは全国のAB型の人に失礼の無い様に、
息子の血液型の話なんだが、
そう、ズバリAB型である。

わたしがA型で、妻がAB型。
妻の家族もほぼAB型、わたしの友人もAB型だらけ。
AB型って日本で一番少ないはずなのに、
わたしはきっと日本で一番AB型に囲まれた人間である。

そんなAB型の小次郎君だが、
血液が全てじゃないとは言え、結構当たってる。血液が全てじゃないと声を荒げるのも、
大抵AB型と言うのも事実(笑)

昨日の自宅練習でのヒトコマ。

ひたすらパンチ練習をしていた息子だが、どうもわたしとのやり取りが上手く行かず、テンションが低めだった様子。
う~ん、説明下手な父親だから申し訳ないとも思いつつ、心のどっかで何で伝わんねーのよと半ばキレ気味のわたしだったのだが、ある説明をきっかけにスイッチオン。

この子は集中してる時に限って、逆にあまり話を聞いていない。
これは矛盾表現なのだが、
わたしの説明を一生懸命聞こうとする姿勢の時は、さほど集中しておらず、
理解し納得し、集中してる時ほどわたしの声が届いてない傾向がある。

集中力というものは、人に言われてスイッチが入るものではなく、入れようと思って入るものでもない。
気が付いたらさっき集中してたなぁと、後から自分でわかる事でもあり、
小次郎の集中力をわたしが制御するのは到底無理な話なのだ。

興味ある時が覚える時とはまさに。

空手以外の事でもそうだが、息子に物事を教えたければ、わかるまで頭ごなしに話して聞かせるよりも、
先ず本人に、自分の貴重な時間を費やしてでも覚えたくなるほどの、興味を持たせなければいけないのだ。

そうなると、教える側のユーモアとセンスが重要になってくる。

例えば、
このパンチは重要なんだぞ?と教える時に、

空手にとってパンチがどれ程重要なのかを説明するのが良いのか、
今まで勝てなかった原因がパンチだと教えれば良いのか、
お前はパンチが得意だからもっと上手くなるにはと教えれば良いのか、
パンチが全然駄目だから直さなきゃだめだと教えれば良いのか、
今覚えれば今後役に立つからと教えれば良いのか、
1つの事を教えるだけでもこれくらいの、
いや、厳密に言えばもっと選択肢があるのだ。
それはきっとその子1人1人の特性に合った教え方が必要なんじゃないかな。

そこで厄介になってくるのが、
小次郎の血液AB型である。
AB型が良い悪いの話ではなく、スイッチのオンオフが露骨過ぎて難しいのだ。

きっと息子は自分の理解力が乏しいと、興奮した父親に怒られるんじゃないかという、多少の恐怖感を持ちながらいるはず。
なので集中スイッチオンにしているフリをする事が多々あり、フリの時ほど真剣な眼差しでわたしを見つめてくる。
こんな時は、まずほぼほぼ集中してない。

興味がある時は人間、頑張って相手の説明を聞こうとする態度にならないと思うんだ。
要するに、集中してる時ほど自分にその感覚はなく、疲労さえも超越するくらい神経は研ぎ澄まされる。
「こいつちゃんと話聞いてんのか!?」
わたしがそう思う時ほど、結構集中してる。

わたしはこの2年半で、息子に反復練習の重要さを教えてきた。
それはやはり結果に繋がったからこそ納得したことであって、それがなければ強くなれなかった事は本人も自覚している。
だが、いくら毎日反復練習をしたところで、身の入っていない反復をただやっていてはこの先強くなる事は出来ないだろう。
反復の意味をよく理解せずに、ひたすら無心で練習して結果に繋げられることなど、所詮低学年まで。

だからわたしは毎日言う、「意味のある練習をしよう」と。
そうは言っても、「意味のある練習」の意味がわかってなければ、意味がないのだ。

誉めてのせれば調子にのってしまうし、
頭ごなしにやれと言ったらやる気を損ねる。

小次郎には、0か、100しかない。
ある意味天才なのか、極端。
わたしも極端だ。
50がない、真ん中がない。
だからいつも自律神経が乱れる(笑)

今までの動きは、勿論体に染み付いた反復の賜物なんだろうけど、
もし毎日練習で、週7日ある内の2日くらいしか集中してなかったとしたら、
たとえ365日練習しても、1年間で集中出来た日は、たったの96日程度。
まあ1年の内、空手に96日間も思いっきり集中した日があるって思えば大したもんなんだけど、
だったら毎日より週2~3回に集中してやった方が効率が良いのではないか。

だがそうなると、その週2~3回に気持ちがのってない日があった場合、折角の配慮が無駄になってしまう。
あ、今日は集中してないな?と思った時に、
「じゃあ今日はこれでおしまい!」
と言ってさらっと止められればいいんだけど、
それは絶対しないと心に決めている。

何故なら小次郎はまだ子供であり、わたしの息子だから。

気持ちが入ってない時や気分が乗らない時は、誰にだってある、それは勿論大人子供関係なく。

だからって気分が乗らないから止めましょうって、赤ちゃんじゃないんだし。
しつこいが、興味がある時が覚える時、
それはわかる。
たとえ好きでもやりたくない日だってある、
それもわかる。
それじゃあ、嫌いな事の場合は?

そこは親としての教育よね。

嫌いな事でもやらなきゃいけない時もあるのだから最低限、好きな事くらいは続けよう。
無理矢理やらせてるわけじゃない、
好きでも嫌いな日があるなんて、ただの気ままだ。

気持ちが乗る乗らないは好き嫌いの問題じゃない。

集中は出来なくてもやれるってのが好きな事じゃんか。
やれるならやろう、1つくらい投げ出さないでやれる事があるなんて、人生最高の武器だと思うのね。

小学生が空手の日本一を目指す為に、それこそ信念貫いて自分から毎日練習しよう!なんて、わたしはそんなの期待してない。

夢を現実にするために、道標を作ってあげる。

それだけ。

練習なんてみんな嫌い、辛いのは嫌さ。
しかし、
子供が望むのは、「楽しくやって夢を叶える」、
それだろうから、だったら親の務めは、
辛い練習を楽しくさせてあげる事に他ない。

参考までに奥さんと周りの友人達にAB型の攻略法を聞いた。

AB型のやる気スイッチは、
本人も見えない場所にある。
気付かずいつの間にか付いてるパターンがほぼ。
スイッチの入るきっかけに、他からの助言は無効。
カリキュラムを組まれると反発するが、
ゴールへの座標がないのも不安。
直接けなされるとやる気を損ね、
遠回しにけなされると何クソ根性発動。
誉めるよりおだてる。
プライドの塊。
目立ちたいけど恥をかくならやらない。
本番に強すぎる。
頼られると命を懸けてもやる。
与えられた期限は、短ければ短い程実力を発揮する。
自分はAB型だと自覚がある。
純粋すぎて直ぐ影響を受けやすい、が、それは持続しない。
こだわりを持ちたいけど、実は大してこだわっていない。
一度集中してしまうと、自分でも制御できない程集中する。

当たってるなぁ、でも
これらを出した人は全てAB型本人の意見(笑)

自己分析力が高いのは、わたしも含めA型の特権と思いきや、実は周りからよく理解されていない、AB型の方なのかもしれない。

これだけの特性を持つAB型の小次郎に対して、
A型のわたしは日々、闘っているのである(笑)

「雨ニモマケル」
         菊地小次郎

『雨にも負ける、
風邪にも負ける、
雪にも夏の暑さにも、インフルにもノロにも負ける貧弱な体を持ち、

欲しかなく、
常にイライラ、
人には厳しく、自分には甘く、
いつもゲラゲラ笑っている。

1日に、
米2合と、カップラと、タンパク質と、寿司と、ステーキと、マクドナルドと、プロテイン2本と、ほんのちょぴ~との野菜と、
隠れてお菓子を食べ、

あらゆる事を、常に自分を感情に入れ過ぎ、
よく見ない、聞かない、わからない、
そして直ぐ忘れる。

土地は田舎だが割りと新築めの建物の、
何不自由無い、冷暖房ガンガン効かせた部屋にいて、

東にダレる小次郎あれば、
見えないやる気スイッチを見つけてあげ、
敢えてそれに気付かないフリをし、
こうした方が良いとこちらからは教えず、
聞かれた時のみ答え、

西に悩む小次郎あれば、
カリキュラムの様な縛りは与えず、
それでいてゴールはさらっと教え、
誉めずに持ち上げ、
けなしたりせず、
キミにはまだ無理かなぁとプライドをやんわり刺激し、

南にカッコつけたい小次郎あれば、
目立たせるために特技を完璧にマスターさせ、
決して人前でバカにしたりせず、
わざと短期間で無茶な試練を与え、
常にお前を信じていると、
耳元で囁くように自信を持たせる、

日照りの夏はアイスが食いたいと涙を流し、
寒さの冬は意地でも絶対に歩かず、

みんなに変わり者と呼ばれ、
めっちゃ誉められたい、
嫌われたくない、

そういう人間が小次郎だ』

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」
逆バージョン的な指導方法マニュアルで、これからも親子仲良くやっていこうと思う。

めんどくせーーーーーーーー!!(笑)



あっ、

キチもAB型だった。。。。。