わたしが高校生の頃、
東京は凄くカッコいい街だった
「協奏曲」というドラマで木村拓哉がスケボーで颯爽と
下北沢の街を移動していた姿はまさにカリスマだった
当時1996年、タオルを頭に巻いて男前な人はキムタクくらいだろう
下北沢や原宿にはお洒落な人とカッコいい人しかいないと
本気で思っていた時代だ
独特な地方都市である名古屋
わたしは18年住んでいるが愛着はない
この街が嫌いではないが
好きでも無い
食いものも、住人も、文化も独特だと思う
この街の唯一いいところは東京に憧れ過ぎず
かといって関西を見下す事も無い
東にも西にも属さない独立国家のような感じである
都会過ぎず、田舎過ぎず、どこにも媚びず
このままずっといるには悪くない街と思っていたが
決して田舎ではないと思っていたが
なんだかんだ名古屋はクッソ田舎でした
偉大なる詩人の谷川俊太郎展は
東京でしか開催されないし
素敵な小説家こだまのトークショーも
東京でしか開催されない
かといって今から大都会東京に住む気力も無い
名古屋はわたしにとっての
「おしまいの地」なのかもしれない