「人間はみななにほどかの純金を持って生まれている。
聖人の純金もわれわれの純金も変わりはない。」
吉田松陰(長州藩士/教育者)
オギャーと生まれた瞬間
誰もがフラットであり純粋無垢な状態
そこから自我に目覚め、個性を手に入れて
子どもの頃は掌からこぼれ落ちそうなほどあった
純金が今では残りカスほどの欠片もない
その代償に知識をインプットしたり
いろんな経験をしたりして成長して
アイデンテティを確立させた人間になったとき
もう一度純金の欠片を拾い集めるのだ
なにが起ころうとも、どんな状況になろうとも
避けられないし、逃げられない
忘れたようにどこかに閉じ込めた
夢の残骸が今のわたしの純金かもしれない