鮫小紋でお仕事のちお稽古 | ニッポン人ですものキモノを着なきゃ

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駒込のろっこや新スタジオにて帯結び講座やります。
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 本日の仕事は緑の鮫小紋でした。
袋帯を仕立て直したキラキラ名古屋帯で地味って言われないように、と意識しておりますね。

 最近は、半襟の出具合控えめが好きです。シュッと細く出すことでなんかかっちょいーじゃん、と思っています。スッキリ見せることを意識しています。ただでさえ太さが気になるので少しでもシュッと見せたいわけです。悪あがきだとしても! 
 

 後ろ姿、重要です。合わせ鏡などできちんと確認してから出かけるようにしています。お太鼓が歪んでいたりタレが曲がっていたりしていないか、とチェックします。
 お太鼓の上線の両端がこのくらいカーブを描いている形が好きです。枕の大きさ×帯の厚さで決まります☆  

 本日のお稽古は、『答え合わせ』でした。本来はあまりしませんが、講師も同じ肌着姿になります。エアロビクスの先生のように、同じ向きに立ちながらいつもの言葉でナビゲートしつつ、講師の動きを見せながら自身の今までの手の動きが合っているか、を試します。

 

3回目ともなると、すっきり綺麗な裾つぼまりが自然にできるようになっています。
ぎゅーん!とすごい角度で裾つぼまりになっている方を時々見かけますが、あまり不自然にならない方が私は好きです。その方が足さばきも良いですし。
 それから長襦袢の大切さを伝えます。体に合っているかどうかで着易さが変わることや、どうなっていたら合っているのか、とかを毎回伝えます。
 本日はとても嬉しいお言葉をいただきました。
『襦袢着姿がテンションマックスでした!!』 素晴らしい。気づくということはとても重要なことです。うまくいかないあそこやここが解消できるのはどこがどうなっていれば良いか少しずつ分かっていくと楽しいですね。
『あ、無理しなくていいんだ!と思いました!』 伝わってる、という瞬間です。嬉しいです。ずっとモットーとしてやっていることがきちんと伝えられていたという実感があった日でした。

 少しでも簡単に、少しでも楽に。でも綺麗をなくさない。

端折って良いところと絶対手を抜かないところはメリハリをつけます。紐の結び方一つとっても理由があります。少しでも手数を少なくするためだったり、脱ぐときにほどきやすくしておくためだったり。

 珍しく長文になる日は、興奮している日です。

明日もしっかり働きます!