ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
本日は3連休の中日ですね。いかがお過ごしでしょうか。
さて、比較的新しいお薬のCDK4/6阻害薬であるイブランス・ベージニオですが、細胞回転を標的にした新規分子標的薬であり、これまでの進行再発転移性乳がんに対する治療に加え、術後再発予防治療としても適応範囲が広がったことは、本ブログ内でも他の先生方がすでに記載されていますね。
時折、ご質問がございます。
『イブランス・ベージニオが効かなくなったら次の治療あるん?(広島弁=次の治療ありますか?)』
そちらに対する返答は、
「あります。」
です。
これまでの様々な研究の積み重ねから、CDK4/6阻害薬が効果が乏しくなる原因はある程度分かっています。
ただし、臨床診療で”これだ!”という100%確実なものはまだ証明はされていません。
これまでの研究から分かっているその理由を根拠に、科学的に次にターゲットにする治療戦略も、ある程度確立されていますので、皆さまご安心くださいませ。
臨床診療は日々新しく、前に進んでいますので、CDK4/6阻害薬はじめその他の治療を行われている方々も、主治医の先生に治療方針についてどんなこともご遠慮なくご質問されて、納得なされる治療を選択されてくださいね。
舛本先生...
舛本先生との出会いは2011年の4月でした。
東北の震災が3月にあったのを大学病院へ異動する前の病院で手術直後に手術室控室のテレビから流れてくる信じられない光景を眺めていたのでよく覚えています。
皆さま異論がないほど、本当に素敵なお方です。
私の人生のポイントポイントでいつも助けて応援してくださいました。
この一か月間は愛ある”のりおのラストレッスン”をひしひしと感じていました
今度は私たちが舛本先生の新しい出発を応援する立場です。そして舛本先生の教えを実践して、より良い広島県内の乳腺診療を一緒に作り上げていきたいと思います。
それでは皆さまにとって良い一日をお過ごしくださいませ。
広島大学病院 乳腺外科
小林 美恵