緊急速報!オンコタイプDX が・・ | 広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

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広島大学病院乳腺外科スタッフが、乳がんのこと、日常のこと、感じたことなどを交代で綴っていきます。ぜひ、気軽にコメントもいただければうれしいです!
注:このブログは広島大学公式ブログではありません。発言内容は個人の見解であり、広島大学とは一切関係ありません。

こんにちは

広島大学病院乳腺外科の角舎です

 

このブログでも度々取り上げてきたオンコタイプDX!

ついに、12月1日から保険収載となりますクラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカークラッカー

オンコタイプDXについてご存知ない方は以下のサイトを参照してください

 

 

これは、中医協の書類からの抜粋ですが、

「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性であって、リンパ節転移陰性、微小転移 又はリンパ節転移 1~3 個の早期浸潤性乳癌患者を対象」と書いてあります。

これを受けて乳がん関係者のSNSでは

「該当する患者さんを全部、検査に出すか?」

「いやいや、44万5000円の3割負担だと13万円以上かかるから、化学療法するかどうか迷った人だけ」

「じゃあ、どんな人が化学療法するかどうか迷うの?誰か決めてよ」

など、議論が続いています

 

これまで、主に病理学的所見(顕微鏡で見た所見+免疫染色の所見)を化学療法の必要性の判断材料にしてきましたが、これからは少し値段は高いのですが癌の遺伝子の情報から再発を予想することができます。

もちろん100%当たるわけではありませんが、これまでの決め方よりは正確に再発リスクを予測することができます

そうなれば、不要な化学療法をする人や、化学療法が必要なのにしなかった人たちが減るので、乳がん患者さんの治療成績の改善や患者さんの経済的負担の軽減になりますねグッ


しかし・・

運用面で、まだ検査を受ける体制が整っていないところもあるようで、すぐには検査に出せない可能性もあるとの事😨

出す事を希望される方は、主治医にご確認ください

これから手術を受ける方は、ギリギリ治療に反映されるかどうか、くらいかなぁ🤔

 

ホルモン陽性HER2陰性でこれから手術する方には朗報ですし、我々、治療する側からすればちょっと早いクリスマスプレゼントですプレゼントプレゼントプレゼント