こんばんは。

こうへいです。

 

みなさんは『バイアス』という言葉をご存知ですか?

英単語の「bias」から来ている言葉で、意味としては傾向・先入観・偏見などです。

例えば「彼の意見にはバイアスがかかっている」は、偏見や先入観が混じった意見であるということを指しています。

 

なぜ今日はこの話をしようと思った理由が、実はみんな知らず知らずにいろんなバイアスを持っているんですが、これはビジネスにおいては致命傷になりかねないからです。

 

ビジネスシーンでは常に客観的な意見が求められることが多く、意外とバイアスがかかっているものも存在しているんです。

 

体育会系の方がコミュニケーション能力に優れているから営業職にしよう!

若い女性はピンクなどの可愛い色を好む!という先入観から、十分なリサーチをせずに製品のカラーを決定する。

みんなこのビジネスは怪しいというからやめておこう。

 

などなど。

このように、人は経験や知識を通して決めつけていることがたくさんあります。

 

「無意識の偏見」のことを『アンコンシャスバイアス』といいますが、バイアスは誰しも持っているものです。

しかし、自分の言動や感情にマイナスの影響を及ぼして、大事な選択を間違えることもあるため注意が必要なんです!

 

まずは、自分にどんなバイアスがあるかを気づくことが大切です。

今日は少しでもみなさんご自身のバイアスに気づけたらと思います。

 

 

バイアスの正体とは?

 

バイアスの正体は自己防衛心です!

自分を守ろうとする本能によって無意識の内に生まれます。

 

物事を損得で捉えれば捉えるほど、このバイアスの深みにハマりやすいといいます。

 

そのためにはしっかり自分のバイアスを把握すること、広い視野を持って、「本当の幸せ」を考える思考にシフトしていく必要があります。

 

今日は6つのバイアスの種類を紹介します。

みなさんはどれに当てはまりますか??

 

見出しの言葉が口癖の方は要注意ですよ!

 

 

せっかくここまで来たんだから・・・

 

一つ目のバイアスは「サンクコスト」

このバイアスをお持ちの方の口癖が「せっかくここまで来たんだから」です。

高かったブランド物のバッグを全く使っていなくても処分できないことはありませんか?

 

「サンクコスト」はこれまでに費やして、もう取り戻すことのできないコストのことです。

 

お金や時間、労力がこれに含まれるんですが、このコストが大きければ大きいほど「せっかく〇〇したのに」といって、自分の中での価値が膨らみすぎて手放せなくなります。

人間心理として、費やしたものがお金なら比較的あきらめやすいのですが、時間や労力の場合は固執しがちです。

執着心に囚われた状態だと正しい選択をするのは難しいので、一度冷静になることをおすすめします。

 

一つのビジネスを長年続けてきた方はよくこのバイアスに陥っているのを目にします。

「3年以内に独立が目標!」と言って始めたのですが、3年たってもなかなか独立の兆しが見えず。

しかし、ここまで頑張ってきて、成果も少しは出ているから今更引き返せない・・・

そう言って、さらに何年も頑張り続ける方を何人も見てきました。

 

「サンクコスト」に振り回されないためには、

「費やしたコストは未来への投資」と考えましょう。

戻らないコストに固執することこそ時間の無駄です。

気持ちを切り替えてまた新たな挑戦をした方がよっぽどいいです!

過去は全て学習です。

高くついたとしても、次に活かせる学びを得たと考えましょう。

コストに対する成果を求めるのではなく、未来の成果にマインドシフトをするように心がけてください。

 

 

みんながそう言ってるし・・・

 

こちらは日本人は特に多い、「集団協調性バイアス」です。

これまでの経験からか、周りの人と同じ行動をとっておけば「安全」という自己防衛心が働いてしまう、要は空気を読みすぎてしまう人たちです。

 

女性は特に注意です。

女性はもともと共感やつながりを求める傾向にあるためこのバイアスに陥りやすいといいます。

 

周りに合わせていれば安全でラクかもしれませんが、自分の意志で選択する力はどんどん鈍っていきます。

 

最近だとインターネットの口コミや評判を信じてしまうこともこれに当たります。

特定のビジネスモデルは、多くのネガティブ発言が見受けられます。

冷静に考えて、あれら投稿をする人はうまくいかず失敗してしまった人たち、または、不適切な勧誘を受けてしまった人たちです。

実際に成功している人たちは、あのような書き込みをしている暇があったら稼いでいたいのでインターネット上には現れません。

 

そんなバイアスに陥ってしまう方たちは、

自分の役割を認識して時には嫌われる勇気を持ちましょう。

人間は誰しも自分の欲があります。

ただ空気を読んで人に合わせるのではなく、自分の意志で行動しましょう。

 

 

昔は良かったなぁ・・・

 

「過去美化バイアス」の口癖ですね。

このバイアスはストレスから身を守るために、過去の悪い出来事を忘れようとする脳の仕組みが原因といわれていて、言葉通り、過去を都合よく美化して色付けした解釈のことです。

理想が高い人ほど納得のいかない現在と比較して過去を美化しがちです。

ちなみに「過去は良かった」と感じること自体が、現実逃避するための自己防衛心なんです。

 

そんな方は、

美しい過去には汚点が潜んでいると理解しましょう。

美しい、輝かしい過去には、無意識に消し去った都合の悪い情報が隠れているものです。

過去は良かったと感じた時は一度冷静になって疑いましょう。

 

 

プロが言うなら・・・

 

専門家や有名人の発言だから間違いない!

こんな、認識の方は「エキスパートエラー」に陥っているかもしれません。

このバイアスは自分で決断する責任から逃れたい心理によって生まれます。

 

人間は選択肢が多かったりするとストレスを感じます。

そんな時にプロと呼ばれる人を無条件に信じ込む傾向がありますので、注意が必要です。

最終的に信じるべき人は他人ではなく、自分自身です。

 

エキスパートエラーに振り回されない心得が、

肩書きに惑わされない、鵜呑みにしないことです。

プロの意見といえど、それは自分に当てはまるとは限りません。

自分を持つことが大切です。

 

 

私は絶対大丈夫!

 

何を根拠に、どこからくるんだその自信!?

 

そんな人いませんか?

こちらは「正常性バイアス」と呼ばれるもので、緊急事態のとき、「自分は大丈夫」と状況を過小評価することをいいます。

 

人は予想のできないこと、つまり正常から逸脱するようなことに対しては「まさか、ない」と思い込んでしまいます。

「正常性バイアス」がかかると自分にとって都合のいい情報だけをピックアップして、思い込みを強めます。

特に今後の経済状況的にこのバイアスは要注意です。

「私の会社はつぶれるはずがない」

「私の仕事は無くなるわけがない」

「年金はなんだかんだもらえるだろう」

などと決めつけ、楽観視して準備を怠るのは危険です!

 

そんなバイアスに陥っていると感じる方には、

「本当に大丈夫?」と何度も自問するようにしてください。

世の中に絶対はありません。

どんなことにおいても、備えをしておけば万が一の時でも冷静に正しい選択ができるはずです。

 

 

とりあえず様子見しよう

 

迷った挙句、結局何もやらないパターンですね。

こんなお悩みありませんか?

入社して5年目。仕事内容や人間関係に不満はないけど、なにしろ給料が安い!先輩に聞いたらこれからも昇給は見込めないみたい・・・思い切って転職しようかな。でも転職して給料は上がっても、新しい職場になじめるかわからないし、今のままでいいか・・・

そんなあなたは「現状維持バイアス」に陥っているかもしれません。

つまり、変化によって得られるものよりも、失うものへの不安を過剰に感じる心理が働き、変化や未知のことを避けて、今のままの状態が一番安全だと思い込んでいます。

 

こんな人は自分が安全と感じるコンフォートゾーンから一歩を踏み出せないので、未知が未知のままの狭い世界で生きることになります。

変化がない状態は現状維持ではなく、衰退の可能性もあることを認識する必要があります。

 

そんな人は、

新しい世界に触れてみましょう。

信頼できる人に相談するなり、行動してみたうえで現状を選ぶのは前進です。

まずは、動いてみましょう。

そうした一歩を踏み出すことを積み重ねていくと、変化や未知への不安が払拭されていくもんです。

 

 

 

みなさんはどうでしたか?

僕もたくさんバイアスがありました・・・

自分のバイアスに気づくことはとても重要です。

みなさんも心を解き放って、広い視野を持ってみてください。

 

では、今日はここまで。xx

 

 

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